楽しんご:壮絶ないじめ体験つづる「同じ環境にいる子に読んでほしい」

自叙伝「泥だらけの制服」発売記念握手会を行った楽しんごさん
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自叙伝「泥だらけの制服」発売記念握手会を行った楽しんごさん

 お笑い芸人の楽しんごさんが21日、自叙伝「泥だらけの制服」(ワニブックス、1300円)の発売記念握手会を東京都新宿区の書店で開き、限定200人のファンが集まった。性への目覚めや壮絶ないじめ体験が赤裸々につづられており、楽しんごさんはいじめについては「つらかったですね。こんなに自殺未遂したんだって思った。思い詰めてやろうとしてもできない」と当時の思いを語り、「テレビで言えないこと、いじめの克服の仕方を書いてるので、同じ環境にいる子に読んでほしい」とアピールした。 

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 「泥だらけの制服」は、TBSのバラエティー番組「金曜日のスマたちへ」などで紹介された楽しんごさんの壮絶ないじめ体験のほか、小学生まで普通に女の子が好きだったごく普通の男の子が、どうして男性を好きになったのかという性への目覚めなど、半生を明かす内容。楽しんごさんは「普通に女の子が好きな、やんちゃな小学生、中学校で(男性が好きだ)とあることから目覚めてしまって、『おかま』とかがからかわれる時だったので、風当たりつらかったですね。高校は女子が多かったので、やっと青春。好きな人に告白したりして、充実していました」と過去を振り返った。

 多忙な毎日の中、執筆に5カ月もかけたという楽しんごさんは 「自分でもちょっと読み返したら泣いちゃいましたね、書き出すと止まらない。書き終えてすっきりしたので感想を聞きたいですね」と笑顔を見せた。いじめにあっている子供へは「ちゃんと言うことが大事だよ。メールとかたくさんあるけれど、それよりも直接目を見て話して。話せば分かることだよ」とアドバイスした。

 もし本が実写化されるなら「(自分の役は)中学生は無理だけど、20歳くらいから自分で演じたい。(ドラマで共演中の)玉森(裕太)くんなら……、いや自分で演じたいです!」と話し、「見る人がどういう印象を受けるか分からないんですけれど、これを見てついてきてくれる人が本当のファン」と本にかける思いを語っていた。(毎日新聞デジタル)

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