ボクシングのWBC世界スーパー・バンタム級チャンピオン・西岡利晃選手(帝拳)が10月1日(現地時間)、米ネバタ州ラスベガスの「MGMグランドホテル&カジノ」で7度目の防衛戦に挑む。この模様を12日にWOWOWで生中継。対戦相手は2階級制覇の実績を持つメキシコのラファエル・マルケス選手。「僕の左は間違いなく当たりますよ。タイトルを守ろうという意識はないですね。勝利を確信しています」と堂々KO防衛を宣言する西岡選手に話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
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日本人の世界チャンピオンとして初めて、ボクシングの聖地・ラスベガスで防衛戦に挑む西岡選手は「ラスベガスはスーパーファイトが集結する場所ですからね。ボクサーにとってはあこがれの地ですよ。そこで日本人の世界チャンピオンがメーンで防衛戦をやるわけですからね。そりゃあ気持ちは高まりますよ」と意欲十分。過去に海外で行った4戦すべてでKO(TKO)勝ちを収め、ラスベガスのリングも02年、06年と2度経験済み。加えて対メキシコ人選手は9戦全勝(6KO)と相性がいい。「海外での試合とはいってもスタッフが完璧な準備をしてくれますからね。全然心配ないです。日本と同じですよ。安心してリングに上がれます。むしろ開放的な気分になるからか、海外の方がリラックスできるのでやりやすいぐらいです」と話す。
今回の挑戦者マルケス選手は、兄ファン・マヌエル・マルケス選手とともに兄弟チャンピオンとして知られる元2階級制覇者。46戦40勝(36KO)6敗という高いKO率を誇るスラッガーで知名度、評価の高い実力者だ。「マルケスはリーチがあってパンチが強い選手。テクニックもある素晴らしい選手だと思います。パンチ力はイーブンかもしれないけど、スピード、ディフェンス、足の動き……全部で僕が勝っていると思います。7度目の防衛戦ではあるけれど、どの試合でも僕は挑戦だと思っているんです。理想の勝ち方ですか? やっぱりKO勝ちですね。僕の左は間違いなく入りますよ」と対戦に自信を見せた。
プロデビューしてから17年、35歳になったが、試合ごとの進化は自他ともに認めるところだ。「体力的な衰えは感じていません。世界戦ごとに体力もついているし、まだまだ強くなれるはず。ボクシングを極めたいという気持ちがあるし、僕はただのチャンピオンで終わるつもりはありませんから。そのためにも次のラスベガスの試合は高いモチベーションを持って戦えると思います」と力強く語った。
WOWOWでは、この一戦を「エキサイトマッチスペシャル in ラスベガス−西岡利晃 海外防衛戦−」として、10月2日午前10時から「WOWOWプライム」で無料放送で生中継する。10月3日は「WOWOWライブ」で、6日は「WOWOWプライム」でリピート放送を行う予定。
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