松雪泰子:イタリア版“干物女”役で出演 蛍とぶちょおの仲を脅かす 映画「ホタルノヒカリ」 

映画「ホタルノヒカリ」でイタリア版の“干物女”を演じる松雪泰子さん (C)「映画ホタルノヒカリ」製作委員会
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映画「ホタルノヒカリ」でイタリア版の“干物女”を演じる松雪泰子さん (C)「映画ホタルノヒカリ」製作委員会

 「恋愛より家でごろ寝」という“干物女”を女優の綾瀬はるかさんが演じ、話題になったドラマの続編を描いた映画「ホタルノヒカリ」(吉野洋監督)の追加キャストが発表され、松雪泰子さんとアイドルグループ「NEWS」の手越祐也さんが出演することが26日、明らかになった。映画版では、イタリア・ローマへ新婚旅行に行った主人公・雨宮蛍(綾瀬さん)と、“ぶちょお”こと高野部長(藤木直人さん)の珍道中を描いているが、松雪さんはイタリア在住の“干物女”・冴木莉央を演じ、手越さんは莉央の弟・優を演じる。莉央はひょんなことから蛍たちとイタリアで出会い、新婚の2人の仲を脅かす役柄として登場する。

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 「ホタルノヒカリ」は、ひうらさとるさんが女性向けマンガ誌「Kiss」(講談社)に連載していたマンガが原作。20代で恋愛を放棄し、休日は高校時代のジャージーを着て、ごろ寝しながら缶ビールを飲むというぐうたら生活を送る“干物女”の雨宮蛍(綾瀬さん)が、ひょんなことから上司の高野部長(藤木さん)と同居することになってしまう……というコメディードラマ。07年7~9月に放送されたパート1では、蛍が忘れていた恋心を取り戻すまでを放送し、平均視聴率13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、最高視聴率17.3%を記録。10年7~9月に放送されたパート2では、2人が結婚するまでを描き、平均視聴率15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、最高視聴率17.4%と前作を上回る高視聴率を記録した。

 松雪さん演じる莉央は、ある出来事をきっかけに、大切なものをすべて失ってしまった無気力でネガティブな女性という設定で、わけあってイタリアで生活するが、ひょんなことから蛍たちと遭遇。突然弟にぶちょおを自分のフィアンセと紹介してしまい、騒動を巻き起こすという役どころ。手越さんが演じる弟の優は日本から去ってしまった姉・莉央を追ってイタリアに訪れる心優しい青年で、イタリア行きの飛行機で偶然隣り合わせた蛍と意気投合し、次第に蛍に心動かされていくという設定。

 同作品に初参加の松雪さんは、「イタリア版の“干物女”で、ホタルとは違う意味での、やさぐれ感のある干物女をやらせていただきました。初参加で、“干物女”という役を新たに構築していくのは大変でしたが、作品が持つ、抜けのいい空気感と、イタリアの空気がとても合っていて、楽しく演じさせてもらいました」とコメント。手越さんは「自分が視聴者として見ていた作品の世界観に、後から加わるという経験がなかったので、ホタルとぶちょおさんとの“画”に加わって一緒にお芝居できるのがすごく楽しみでした。現場の雰囲気も、こういう作品なのでスタッフさんも明るくて、イタリア人スタッフさんも明るくて。作品のままの現場だなという感じで、すごく親しみやすかったです」とコメントを寄せている。映画は、12年夏に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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