マンガ質問状:「黄昏乙女×アムネジア」 美少女幽霊に担当編集も興奮 12年春にアニメ化

「黄昏乙女×アムネジア」(スクウェア・エニックス)の表紙
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「黄昏乙女×アムネジア」(スクウェア・エニックス)の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、幽霊の少女が「怪異調査部」の“幽霊部長”として自らの死の真相を探るめいびいさんのマンガ「黄昏乙女×アムネジア」です。「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)編集部の小泉浩志さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 学校の怪談を題材にしたミステリアスなストーリー、ヒロイン夕子さんの強烈なまでの可愛らしさ、それがこの作品の魅力です。

 学校の怪談として語り継がれる幽霊の夕子さん。そんな彼女を見ることができる唯一の人間・貞一。貞一と夕子は、夕子がなぜ幽霊になったか、その死の真相を探るため、手がかりである学園の七不思議に挑んでいきます。怪談の裏に隠された真実は、時に切なく、時にコミカルで、そうした謎を解いていくうちに貞一と夕子は互いの絆を深めていき、また仲間たちも増やしていきます。

 そうしたストーリーの中で、さまざまな活躍を見せる夕子さん。この夕子さんの魅力が、本作品の大きな見どころです。貞一へのラブラブっぷり、幽霊であるがゆえの切なさなど、さまざまな面を夕子さんは見せるのですが、その存在感が本当に強烈! めいびい先生の、肌のぬくもりを感じさせるような濃密な絵柄、さまざまな表情を描く画力、フェティッシュなまでにこだわった仕草などによって、単に絵がうまい、顔が可愛いというのを超えた、夕子さんにしかない魅力を放っています。これはもう、実際に読んでみていただかないと伝わりにくいかもしれません。「ガンガンJOKER」のホームページには立ち読みページもありますので、ぜひ一度読んで、夕子さんに“取り憑(つ)かれて”ください。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 某誌で描かれていた読み切りを拝見して、弊社で描いていただけないかお声がけし、初めて打ち合わせした時には、もうある程度の構想はお持ちだったようです。その時はたしか「ヒロインが死んでても大丈夫ですか?」と聞かれたような……。その後、キャラ表をお送りいただいて、そこに描かれた夕子さんを見た瞬間に「これは可愛い」と興奮しました。そのまま読み切りを掲載していただき、連載となりました。

 −−編集者として作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変だったエピソードを教えてください。

 うれしいことは、最初に原稿を拝見できることですね。特にコミックスの表紙イラストをいただく時は、もうラフの段階から色遣いが素晴らしくて、完成までワクワクしております。

 大変だったエピソードは……、大変ということではないですが、一度だけ、絵がお色気的な意味でギリギリすぎて修正をお願いしたことがありまして、申し訳なかったです。でもいつも絶妙なギリギリ感で上げてきていただいていて、さすがだと思います。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 待望のテレビアニメ化決定です! 12年の春から放送予定です。動く夕子さんを楽しみにしていてください。

 ビッグガンガン編集部 小泉浩志

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