アニメ「らき☆すた」の舞台となり、ファン巡礼の“聖地”として知られる埼玉県久喜市(旧鷲宮町)の鷲宮神社で、12年の三が日の初詣参拝客数が前年と同じ47万人だったことが5日、明らかになった。参拝客はアニメ放送が終わった08年から4年連続で増え、現在、放送前の5倍を超えるまでに達しており、5年連続増はならなかったが、人気は定着しているといえそうだ。
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同神社の三が日の参拝客は、アニメ放送前の07年が9万人だったが、放送後の08年が30万人と一気に3倍増になり話題となった。アニメ人気で多くのメディアに取り上げられ、合わせて鷲宮神社が「関東最古の大社」と紹介されたことから一般の参拝客も増え、09年に42万人、10年に45万人、11年に47万人と増え続けた。
今年は、1日が昨年より3万人増の25万人だったが、2日が3万人減の12万人、3日が昨年並みの10万人だった。鷲宮商工会は「(東日本)震災の影響で減ると見ていたが、3日の午後から突然増えたりして驚いている」と話している。
また1日の早朝には、マンガ「らき☆すたの」作者の美水かがみさんが訪れ、絵馬を奉納した。美水さんの絵馬は、マンガの登場人物で教師の黒井ななこが「千葉ロッテマリーンズ」のクライマックスシリーズ進出を祈願している……という内容で、ヒロインの一人・柊つかさも描かれている。
「らき☆すた」は、オタク女子の泉こなたと仲間たちの学園生活を描いた美水さんの4コママンガが原作。鷲宮神社は、ヒロインの柊姉妹が住む「鷹宮神社」のモデルとして、07年にアニメで本物そっくりの神社が登場してから、ファンが参拝に訪れ、イラストを描いた絵馬などを奉納するようになり、“聖地巡礼”と呼ばれて全国的な話題になった。アニメの放送後も巡礼は続いており、今では秋の祭りなどにもファンを招き、アニメを使った町おこしの成功例として注目されている。(毎日新聞デジタル)
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