注目映画紹介:「LOVE まさお君が行く!」 テレビ東京の人気番組をフィクションを交えて映画化

「LOVE まさお君が行く!」の一場面 (C)2012「LOVE まさお君が行く!」製作委員会
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「LOVE まさお君が行く!」の一場面 (C)2012「LOVE まさお君が行く!」製作委員会

 香取慎吾さん主演の実話を基にした映画「LOVE まさお君が行く!」が23日から全国で公開された。売れない芸人“松本君”こと松本秀樹(香取さん)の元に、ビッグな仕事が舞い込んだ。どうやら旅番組の案内役のようだ。企画したのは、テレビディレクターの河原と、アシスタントディレクターの水希。実はこの番組、ペットのバラエティー番組で、主役は、ギャラが最も安かったことで選ばれた芸のない食いしん坊のラブラドルレトリバーの“まさお君”。そんなこととは知らない松本は、やる気満々でロケに出かけて行くが……という展開。

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 00年10月にテレビ東京系で放送が開始された動物バラエティー番組「ペット大集合!ポチたま」の1コーナー「まさお君が行く!! ポチたまペットの旅」で人気者となったラブラドルレトリバーのまさお君とお笑い芸人の松本秀樹さん。彼らの出会いから別れまでの6年間を、松本君と同居中の恋人・里美のやりとりなどのフィクションを交え、番組の成り立ちとともに描いたのが今作だ。

 香取さんのほかに、里美役で広末涼子さん、河原役で光石研さん、水希役で成海璃子さんが出演。まさお君を知る人には、この映画が向かう先は見えているからそうでもないだろうが、知らない人間にはいささかショックな結末だ。監督は、劇場デビュー作「avec mon mari アベック モン マリ」や「NANA」「ジーン・ワルツ」などで知られる大谷健太郎さん。青春、恋愛映画を多く撮ってきた大谷監督だが、今作は、お笑いのエッセンスをまぶし、老若男女が楽しめるファミリー映画に仕上げている。脚本は、大谷監督の前作「ランウェイ☆ビート」を手掛けた高橋泉さん。23日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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