森田あゆみ選手:全仏・シャラポワ戦を“糧”にウィンブルドン2回戦に臨む WOWOWインタビュー

「ウィンブルドンテニス」の女子シングルス2回戦に挑む森田あゆみ選手 写真:ロイター/アフロ
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「ウィンブルドンテニス」の女子シングルス2回戦に挑む森田あゆみ選手 写真:ロイター/アフロ

 ロンドンで開催中のテニスのグランドスラム(4大大会)の一つ「ウィンブルドンテニス」。初日(25日)に女子シングルス1回戦でヤルミラ・ガイドソバ選手(豪州)を破り、2回戦に進出した森田あゆみ選手に3日目の27日(現地時間)に行われる女子シングルス2回戦で、中国のペン・シューアイ選手と対戦する前に試合に向けての意気込みを聞いた。WOWOWでは同大会の様子を7月8日まで連日生中継する。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−幸先のいいスタートが切れましたが、初戦を終えた今の気持ちは?

 過去の対戦では、自分の調子がよくても負けたりしていたので、ドローを見たときからタフな試合になると思っていました。1回戦は最初から最後まで自分のテニスができ、初戦に勝つことができたので本当にうれしいです。

 −−勝つことができた一番の要因は?

 相手は、時にはどうにもできないすごいポイントを取ってきますが、一方でペースが乱れやすい選手なので、相手よりも落ち着いてプレーすることが大事だと思っていました。また、サーブのよい選手なので、自分はできる限りそれを読み、リターンに反応して多く返すことを心がけました。そして、ファーストサーブの確率を高くし、いろいろな球種をミックスしながら変化もつけて、自分のサービスゲームをキープすることを大切にしました。

 −−サーブで崩す場面も見られましたが。

 調子の悪い時期は同じようなペースで打ってしまうので、工夫をしないとリターンが上手な選手と対戦したときにきつくなってしまいます。初戦は落ち着いてできたと思うので、次の試合も1回戦と同じくらいサービスの確率を高くしたいと思います。

 −−気持ちを落ち着かせるために、試合中に心がけていたことは?

 森田選手:スコアやポイントに関係なく、取っても取られても次のポイントに集中することと、感情をあまり出さないようにしていました。

 −−ウィンブルドンはグランドスラムでの初勝利を収めた場所であり、苦い思い出も残る場所ですが、どちらがモチベーションになっていますか?

 自分の状態もよかったので、試合に入る前は、今日は今日として、力を出すことしか考えていませんでした。セカンドで3−0とリードしたときに、去年と同じ展開だったので嫌な雰囲気も思い出しましたが、去年の経験があったので落ち着いてプレーすることができたと思います。今になって振り返れば、去年の負けがあってよかったと感じます。

 −−スイングをコンパクトにしたという話がありますが、それがいい結果につながりましたか?

 相手に速いショットを打たれても、早く構える分だけ打つまでに時間があるので、自分のタイミングで打ち返すことができるようになっています。特に芝だと、ゆっくり大きく引いている暇はないので、全仏オープンの後から取り組んできたことがよい形となって試合に出たと思います。

 −−次の対戦相手、シューアイ選手の印象はいかがでしょう?

 優れたストロークとサーブを持っていて、気持ちも強く、常に落ち着いてプレーできる選手だと思います。また、ベースラインのすぐ後ろに立って、深くて速いショットを打ってくるので、自分もそれに対応して攻めるテニスをしないといけない。1回戦と同じように、しっかりした精神状態で試合をしたいと思います。

 −−全仏オープンでマリア・シャラポワ選手と戦ったことが、次の試合でも生きてきそうですね。

 タイミングやボールの深さなど、ショットがシャラポワ選手と似たタイプだと思います。全仏の後に取り組んできたことが生きる相手なので、とても楽しみです。

 −−芝への調整も含めて、プロとしてのプロセスを踏んで臨まれていると感じましたが、ご自身の手応えはいかがですか。

 シャラポワ選手ともう少し戦えると思っていましたが、実際は大きな力の差があり、今のまま続けていても厳しいと感じました。そこから、テークバックを速くして、早いタイミングで打てるようフォームの改良に取り組んできました。1回戦はそれがいい形で出たと思いますし、取り組んでいなかったら、1回戦の相手にも苦戦したと思うので、正しいことをやってきていると思います。さらに自信を得るためにも、次もいい試合をして勝ちたいと思います。

 *……女子シングルス2回戦「森田あゆみ対ペン・シューアイ(中国)」戦は、27日午後7時半からWOWOWライブで生中継。

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