県庁おもてなし課:実写映画本編にアニメ挿入 錦戸、堀北が二次元キャラに

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 人気作家・有川浩さんの小説が原作で5月公開の映画「県庁おもてなし課」の本編にアニメーションが挿入されることが明らかになった。40秒ほどの短いシーンだが主演を務めるアイドルグループ「関ジャニ∞」の錦戸亮さんとヒロイン役の堀北真希さんが二次元で描かれる。アニメーションは、大ヒット中の劇場版アニメ「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」の寺本幸代さんが手掛けた。

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 同映画は、有川さんの地元・高知を舞台に同県の全面協力のもと高知の景色をふんだんに盛り込んだ心温まるラブストーリー。脚本の岡田惠和さん、三宅喜重監督と、11年に公開された映画「阪急電車」のスタッフが再集結した。また、錦戸さんや堀北さんのほか高良健吾さんや関めぐみさん、船越英一郎さんらが出演する。

 高知県観光部に観光促進を目的とする「おもてなし課」が発足。課の中で、やる気はあるが空気の読めない職員・掛水史貴(錦戸さん)は、地元出身の人気作家・吉門喬介(高良さん)から指摘された柔軟な民間感覚を補うべくアルバイトの明神多紀(堀北さん)を雇う。掛水は、吉門にアドバイスされた伝説の元職員・清遠(船越さん)の力を借りようと多紀とともに彼を訪ねるが、娘の清遠佐和(関さん)に追い返されてしまい……という展開。

 アニメーションが挿入されるのは、掛水がパラグライダーから自然に恵まれた高知を見下ろし、観光立国となった姿に思いをはせるシーン。海や山、川に囲まれ、一大レジャーランドとなった高知の上空を掛水と多紀が楽しげに飛行する様子が描かれる。三宅監督から「実写に近づけるようなタッチではなく、より絵的な、イメージ的な映像にしたい」という要望を受けた寺本さんは「キャラクターも背景もあまりリアルにならないよう」心掛けたといい、原作の表紙の雰囲気に近いものに仕上がっているという。

 また、三宅監督はアニメーションの挿入について「『県庁おもてなし課』はリアルさとファンタジックさが混在する映画だと思っており、主人公が自分のふるさとに自信を持ち始め、いろいろな夢・妄想を膨らませていく様子をファンタジックに表現するためにアニメーションを使用しました」と語り「登場人物のキャラクターを十分に生かしたファンタジックでほほ笑ましいものに仕上がったのでとても気に入ってます」とコメントしている。5月11日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)

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