HERO:今シーズン初の法廷シーンに注目 最終回の見どころ紹介

ドラマ「HERO」最終回の1シーン=フジテレビ提供
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ドラマ「HERO」最終回の1シーン=フジテレビ提供

 人気グループ「SMAP」の木村拓哉さん主演で連続ドラマとして13年ぶりに復活した“月9”ドラマ「HERO」(フジテレビ系)が22日、最終回を迎える。初回から26.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率をたたき出し、これまでの平均視聴率は20%前後をキープするなど、話題を集めている。最終回では、今シーズン初の法廷シーンが登場。「冤罪(えんざい)」をテーマに東京地検城西支部のメンバーが“全員野球”で真実を明らかにする姿が描かれる。

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 「HERO」は、城西支部を舞台に木村さん演じる主人公の型破りな検事・久利生公平を中心とした個性的なメンバーが事件の真相に迫っていく物語。2001年に放送され、久利生と松たか子さんが演じた事務官・雨宮舞子のコンビやメンバーのやりとりが人気となり、06年にはスペシャルドラマ化、07年には映画化もされた。今作では、小日向文世さん、八嶋智人さん、角野卓造さんといった前作のキャストのほか、新たに北川景子さん、杉本哲太さん、濱田岳さん、松重豊さん、吉田羊さんらが出演している。

 最終回は、殺人容疑で送致された南雲(加藤虎ノ介さん)が過去にも同じような傷害事件を犯していた可能性が浮上。そのうちの1件では、別の被疑者が逮捕・起訴され、刑罰が確定した直後、病気で他界していた。もし南雲の犯罪であれば、検察は冤罪を自ら認めることになってしまうと揺れる城西支部だったが、真実を明らかにするため動き出す。そんな中、南雲の第1回公判が開かれ、久利生(木村さん)が過去の事件を追及し始める。一方、城西支部のメンバーは手分けして、過去の事件を検証しようと動き、当時の関係者として元検事の国分秀雄(井上順さん)を訪ねて捜査への協力を求めるが、国分はかたくなに応じようとせず……というストーリー。

 見どころは、「HERO」の連続ドラマの中でこれほどの分量を占めて描かれるのは初めてという法廷シーン。中でも久利生が裁判員などに自らの思いを伝える場面は印象的で、台本5ページ分という木村さんの長ぜりふと熱い演技は注目だ。また、同シーンを収録するためにリハーサルを入れて4日を要したといい、同局の渡辺恒也プロデューサーは「法廷の中で繰り広げられる重厚な人間ドラマに注目してほしい。『冤罪』というキーワードを中心に、久利生たち検察官、そして検察事務官を含めた検察全体が目指すべき『正義』のあり方を問う内容になっている」とアピールしている。

 久利生含む城西支部のメンバーの声は元検事に届くのか。そして、一連の事件の真相は……。最終回は、22日午後9時から30分拡大で放送。

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