ドクターX:どうなる「シーズン3」 未知子“正真正銘の最終決戦”へ

連続ドラマ「ドクターX」で主人公・大門未知子を演じる米倉涼子さん=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「ドクターX」で主人公・大門未知子を演じる米倉涼子さん=テレビ朝日提供

 米倉涼子さん主演で2012、13年に放送され、大ヒットした医療ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子」(テレビ朝日系)のシーズン3が9日から放送される。米倉さん演じるフリーの天才外科医・大門未知子の“史上最大の闘い”が展開されるという。新たに北大路欣也さんや中尾彬さんら豪華キャストが加入し、米倉さんは今作のために後ろ髪を15センチばっさりと切るなど気合十分だ。同局の内山聖子ゼネラルプロデューサー(GP)が「未知子にとって“正真正銘の最終決戦”」と語る今作の詳細と見どころをまとめた。

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 ◇今度の舞台は“日本医学界の頂点”

 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く、米倉さん演じるクールで型破りな外科医・大門未知子を通して医療現場を描いたドラマ。未知子が発する「私、失敗しないので」「いたしません」といった強気な発言や痛快な展開が受け、12年10月期のシーズン1は平均視聴率19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で同年の民放連続ドラマでは最高の数字を獲得。13年10月期のシーズン2は平均視聴率は23.0%(同)とさらに高視聴率を記録し、最終回では平均26.9%(同)、瞬間最高31.4%(同)の高視聴率を記録した。

 シーズン1では帝都医科大学付属病院第三病院、シーズン2ではその本院で、金と欲にまみれた組織に鋭いメスを入れながら、患者の命を救ってきた未知子。今回、派遣されるのは国が威信をかけて作った“日本医学界の頂点に君臨する特定機能病院”の「国立高度医療センター」で、未知子は東西を代表する「東帝大学病院」と「西京大学病院」による覇権争いに巻き込まれていく。

 ◇北大路欣也、伊武雅刀、高畑淳子も 西田敏行は“くら替え”

 前作で帝都医大付属病院・第二外科の教授だった遠藤憲一さん演じる海老名教授は、今作では同センター東棟の外科部長に転身。シーズン1にレギュラー出演した勝村政信さん演じる外科医・加地秀樹も同じく東棟の外科副部長として登場する。未知子と出会ったことでフリーに転身した麻酔科医・城之内博美役の内田有紀さん、未知子が所属する「神原名医紹介所」の所長役の岸部一徳さんといったおなじみのメンバーも引き続き出演する。

 また、同センター西棟の外科部長で「西京大学」の派閥に属する談合坂昇(だんごうざか・のぼる)役の伊武雅刀さん、東西の対立をあおって私腹を肥やしている同センター総長・黒部徹也(くろべ・てつや)役の中尾彬さん、大奥の異名をとる同センター看護部を仕切る看護師長・白木淳子(しらき・じゅんこ)役の高畑淳子さん、未知子の腕を利用しようとする謎多き同センター理事・天堂義人(てんどう・よしひと)役の北大路欣也さんと豪華キャストも集結。「第三病院」の元院長・毒島隆之介役の伊東四朗さんや東帝大学病院の院長・蜂谷宗造役の古谷一行さん、前作で「本院」の外科統括部長をクビになり、「西京大学病院」の病院長へと“くら替え”した蛭間重勝役の西田敏行さんも登場する。

 新たなキャストも加わり、実力派俳優たちの手に汗握る芝居合戦が展開することになりそうだ。米倉さんは「『今回は未知子にとって最終決戦! 第4シーズンはいたしません!』というつもりで、全力を出し切って臨みます!」と意気込んでいる。

 ◇ラストは未知子がとんでもない場所へ?

 内山GPは「『続編も映画化もいたしません!』と公言していたのですが、続編を望む声を多くいただき、大きな反響を肌で感じ、米倉さんともお話をして続編制作へと動き出すことになりました」と経緯を説明。「ドラマでシーズンを重ねるのが苦手」という米倉さんも「本当は去年の第2シーズンで終わりにするつもりだった」としながらも、「もう一度やってほしい」という反響を受けて、「『もう1回頑張ろう!』という気持ちになった」と明かしている。

 さらに、内山GPは今作について「北大路さん演じる“いちばん怖くて厄介な存在”も登場し、日本医学界の頂上決戦を描く第3シーズンは『ドクターX』、そして大門未知子にとって“正真正銘の最終決戦”。最終回のラストでは皆さんがビックリするようなとんでもない場所へ未知子がたどり着きます。彼女の闘いとその行く先を、どうぞ最後までお楽しみください」とアピールし、「今回は前シーズンの視聴率を目指します!」と大ヒットを誓っており、スタートに向けて期待も高まる。9日から毎週木曜午後9時放送。

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