犬童一心監督:宮沢りえの魅力語る「40代独特の美しさ」

「グーグーだって猫である」に主演する女優の宮沢りえさんの魅力を語った犬童一心監督
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「グーグーだって猫である」に主演する女優の宮沢りえさんの魅力を語った犬童一心監督

 宮沢りえさん(41)主演のWOWOWの連続ドラマ「グーグーだって猫である」(犬童一心監督)の放送が、18日にスタートする。2008年に小泉今日子さん主演で映画化され、ヒットした原作マンガを連続ドラマ化するもので、映画版と同じく犬童監督が手がける。「宮沢りえでやれば、理想のグーグーがやれるんじゃないかという勘からスタートした」と話す犬童監督に、宮沢さんの魅力や映画版とのちがいについて聞いた。

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 ドラマは、飼い猫とのいとおしい日々を描いた大島弓子さんの自伝的マンガが原作。原作の世界観を踏襲しながら、連続ドラマとして新たなアプローチで再構築するオリジナルストーリーで、愛猫の死に揺れるマンガ家・麻子を宮沢さんが演じる。脚本は、映画「婚前特急」「わたしのハワイの歩きかた」の高田亮さんで、挿入歌は歌手のUA(ウーア)さんの「パレード」。

 ◇舞台経験が「自信」に

 宮沢さんといえば、1987年に「三井のリハウス」のCMに白鳥麗子役で登場し注目を集め、1988年に「ぼくらの七日間戦争」で映画デビュー。その後、トップアイドルの一人として人気を集め、CMやドラマなどに出演。映画「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど数々の賞に輝いている。

 宮沢さんを「40歳になってちがう魅力がすごい出てきていた」「40代独特の美しさがある」と評する犬童監督は、撮影現場での宮沢さんについて「ものすごくちゃんとスターだけど、今まで仕事をした俳優の中で一番、ある意味普通の人。たぶん、逆に自信があるんですかね」と印象を語る。「自信」の理由に宮沢さんの「舞台経験」を挙げ、「(宮沢さんはここ最近)10年間くらい舞台をずっとやってきて、自信がすごく出たんだと思う」と分析する。

 ◇「なんでも宮沢りえでやりたくなる」

 犬童監督によると、「舞台を始めたのが遅かった」という宮沢さんは、「舞台空間で自分が自由でいられるためには、とにかくいっぱい舞台をやってみないと、自由になれないんじゃないかと思った」という考えのもと、ひたすら舞台の仕事を続けたという。結果、「自信」につながったといい、宮沢さんを撮影している犬童監督自身も「撮っていてすごく楽しい。ちゃんと台本を読んでるので全然不安がない」と大絶賛。「(演出家の)野田(秀樹)さん、蜷川(幸雄)さんが、宮沢さんに出てほしくてしょうがないというのが痛いほどわかる。なんでもこの人でやりたくなりかねない。本当にすごいと思う」と賛辞を送っていた。

 ◇ドラマ版は「原作にすごく近い」

 ドラマ版について、「僕の中では原作にすごく近く撮ったつもり」と話す犬童監督。原作はエッセイマンガということから、「映画は一つのストーリーを語らないといけないので意外とやりづらい」と話すが、ドラマ版は1話ずつということで、「原作のやってみたいエピソードを振り分けた」と振り返る。視聴者に対しては、「絵と音で楽しめる映像作品としてのテレビドラマを作りたかったので、そういうふうに楽しんでもらえれば。宮沢りえの映像作品はなかなかないので、41歳の宮沢りえがどれくらい魅力的なのか見てほしい」とアピールした。

 「グーグーだって猫である」は、18日からWOWOWプライムで毎週土曜午後10時放送。全4話で、初回は無料放送。

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