9nine:川島海荷らの5人組ユニット 7月の野音はリベンジ「成長した私たちを見に来て!」

1年ぶりのシングルと昨年の武道館公演のDVDなどについて語った9nineのメンバー
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1年ぶりのシングルと昨年の武道館公演のDVDなどについて語った9nineのメンバー

 2014年に初の日本武道館公演を成功させた、川島海荷さんら5人組ガールズユニット「9nine」が、17日にシングル「HAPPY 7 DAYS」と映像作品「9nine DREAM LIVE in BUDOKAN」をリリース。新作についてと、7月に開催する日比谷野音ライブについて話を聞いた。

ウナギノボリ


 ――約1年ぶりのリリースとなるシングル。まず表題曲「HAPPY 7 DAYS」は、どんな曲ですか。

 川島海荷さん:可愛くて楽しくて、ライブで盛り上がる曲調です。歌詞は1週間のストーリーで、日々いろいろなことがあって、大変なことがあっても前向きに捉えて、毎日をハッピーに過ごしていこうと歌っています。それに、自分のことをもっと好きになろうというメッセージも込められていて。自分で自分をもっと好きになって、明るくポジティブに行こうって。自分たち自身、歌っていても、すごく胸に響きますね。こういうメッセージが聴く人にも届いて、元気になってくれたり、プラス思考になってもらえたり、その人の1日の過ごし方が、ハッピーなものに変わってもらえたらうれしい。

 ――自分のことをもっと好きになろうというメッセージも込められているということで、それぞれ自分の好きなところは?

 川島さん:気持ちが強く、人に流されないところ。私、性格が男っぽいんです。もっと女の子らしくなりたいと思っていたときもあったけど、今はこういう自分を受け入れてくれる人と、仲よくなりたいと思うようになった。無理して相手に合わせるんじゃなく、自然体でも一緒にいられる人と一緒にいるのがいいなって。そう思えるようになったのは、きっと自分で自分を好きになれたということなのかなって思います。

 西脇彩華さん:私は、いちずなところ。マイケル・ジャクソンが好きで、ずっと追いかけ続けているんです。新しく好きなアーティストができたら、それも並行してずっと好きになるので、日々がすごく忙しいんですよ。毎朝好きなアーティストのニュースをチェックして動画を見てと、寝る間も惜しいです(笑い)。

 村田寛奈さん:私は、効率がいいところ。何をするにもちゃんと計画して、その通りにスケジュールを全うする。お休みのときは、何時に起きて何時にどこどこでお買い物をしたいから、そのためには何時に家を出て何時にご飯を食べてって、まずスケジュールを立ててから行動に移すんです。

 川島さん:ひろ(村田さん)は、メンバー中一番しっかりしていますね。きっちりしてるし、何をやっても手際がいい。明日の集合場所とか天気まで教えてくれる(笑い)。

 吉井香奈恵さん:私は、ポジティブなところ。自分がハッピーでいれば、自分に関わってくれる人もみんなハッピーな気持ちになってくれると思うんです。もちろん悩むこともあって、そのときは頭を抱えるんですけど、過ぎたことを振り返るようなことはしません。例えば、さっきおでこを蚊に刺されて、今こんなに赤くはれてしまってるんですけど……虫にも好かれてるんだなって思うようにしています(笑い)。

 佐武宇綺さん:私は、自分の性格があまり好きになれなくて。飽き性だし他人にあまり興味がなかったり、マイペースだったりして、そういうのが自分でも疲れてしまうんですよね。

 村田さん:でも、たまにうっきー(佐武さん)のマイペースさが羨ましいときがある。

 川島さん:誰でも自分の好きなところも嫌いなところもあって、それを個性と捉えてほしいなって。そういうことが、この歌詞には詰まっていると思います。

 ――2曲目の「SUMMER SUMMER SUMMER」は夏ナンバーですね。

 吉井さん:繰り返しのフレーズで、耳に残りやすい。ザ・夏!という感じの曲なので、ライブでみんなと騒ぎたいです。

 佐武さん:イントロの振り付けはセクシーなのに、Aメロからいきなり可愛くなって。間奏では、おしゃれなダンスになる。そういう切り替えが楽しい曲です。私たちのいろいろな面を見てもらえると思います。

 村田さん:サビではサーフィンをするような振り付けがあって、ダンスでも夏っぽさを表現しています。

 ――9nineは、夏というと毎年ライブですか。

 西脇さん:フェスに出ているときに一番夏を感じます。ROCK IN JAPANで花火を見ると、夏だなーって。フェスは、他のアーティストさんのステージを見るのも楽しみの一つです。次はこっち、次はあっちと、どんどん見たくなる。

 川島さん:フェスに出るとたくさん刺激を受けます。私たちみたいな女の子グループとはめったに出会えないけど、バンドのステージを見て、こんなに(観客を)高揚させることができるんだ! こんなに楽しいライブができるんだ! とか、いろいろ勉強になります。

 ――そして「シ、グ、ナ、ル。」は間奏がジャズっぽかったりして、クールでカッコいいナンバーですね。

 佐武さん:9nineにちなんで、歌詞には9がたくさん出てきます。私たちのライブが、みんなとのデートみたいなイメージですね。私たちの強さをイメージしている部分もあると思うし。

 吉井:「Re:」とか、前回のシングル「With You/With Me」と同じ方の作詞・作曲なので、私たちのことを分かった上で書いてくれている印象ですね。

 ――メンバー同士だからこそ分かるシグナルとかありますか。

 佐武さん:基本、シグナルで会話してますよ。しゃべらなくても、だいたい気持ちが分かるんです。おはようと言った瞬間に、今日は機嫌が悪いんだなとか、オール(徹夜)明けだなとか。海ちゃん(川島さん)は、特に分かりやすい(笑い)。

 村田さん:ライブのステージ上でも、ちょっと振り付けを間違えたかなってときに、ちゃあぽん(西脇さん)のほうをチラっと見ると、頑張ろう!って感じの視線を送ってくれるのがうれしいです。

 ――また、シングルと同時リリースで、2014年8月21日に開催した初の武道館ライブの映像作品「9nine DREAM LIVE in BUDOKAN」もリリースしますね。

 西脇さん:あの日はいろいろあったね。衣装がアレだったり、マイクがどうにかなったりとか(笑い)。でもこのDVDで改めて武道館ライブを見ると、メンバー全員が輝いているし、めっちゃ楽しそうだし、お客さんとの一体感がすごかったんだなって改めて思いました。それに、9nineってこうやって歌って踊るんだっていうことが、すごく分かりやすく収録されている。だから、9nineのライブをまだ見たことのない人は、ぜひこれを見てライブに来てほしいです。

 村田さん:オフショット映像も満載で、ステージに上がる直前の映像もあって。みんな気合を入れて、ヨッシャいくぞ!ってやっている。結構いかついシーンとか、みんなで普通にご飯を食べているシーンとか。ちょっと恥ずかしいですけど、そういう素顔もぜひ見てほしいです。

 ――そして、7月18日には日比谷野外大音楽堂(東京都千代田区)でライブを行います。この日は、4月から開催しているツアー「9nine Live Circuit 2015」のファイナルになるんですね。

 川島さん:みんなお天気を心配していますけど、大丈夫です。私が言うんだから雨は降りません(笑い)。ツアーはファイナルですけど、みんなの夏がこの日から始まるみたいなイメージで、何か思い切ったことをやりたいです。ツアーではできなかったサプライズを用意して、ツアーに来た人でも、また驚かせられるようなことを仕掛けたいです!

 吉井さん:野音は2回目で、前のときは、会場がすごく大きく感じたことを今でもよく覚えています。でも今度は、もしかしたら小さく感じるのかな?とか、いろいろ考えます。ツアーで成長した姿が見せられたらいいですね。

 佐武さん:前の野音はとにかく必死で、思いを伝えることがあまりできなかったんです。でも今回は、端から端まで前から一番後ろまで、全部を使って野音ライブを自分たちのものにしたいです!

 川島さん:宇綺が言った通り、前回は少し悔しい思いが残ったんです。終わった時、達成感よりも、もっとできたんじゃないかって気持ちが大きくて、反省がたくさんあった。そういう意味ではリベンジだと思っています。一回りも二回りも成長した、私たちをぜひ見に来てください!

 <プロフィル>

 川島海荷さん、佐武宇綺さん、村田寛奈さん、吉井香奈恵さん、西脇彩華さんの5人組ユニット。これまでに、テレビアニメ「マギ The kingdom of magic」EDテーマ「With You/With Me」など担当。エレクトリックなサウンドとクオリティーの高いダンスパフォーマンスが評価を得て、2013年から「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「SUMMER SONIC」など野外ロックフェスにも出演している。

 *……8月15日に神奈川・OTODAMA SEA STUDIOで「9nine BEACH PARTY 2015」を開催するほか、7月12日に「SUNBURST2015-SHIKO CHU BEACH ROCK FESTIVAL-」、8月2日に「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」、8月25日に「サイサイフェス2015」、8月29日に「@JAM EXPO 2015」に出演。

 (取材・撮影・文/榑林史章)

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