注目の新譜:坂本龍一「母と暮せば」 復帰作は吉永小百合主演映画の音楽

坂本龍一さんのアルバム「オリジナル・サウンドトラック『母と暮せば』」のジャケット
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坂本龍一さんのアルバム「オリジナル・サウンドトラック『母と暮せば』」のジャケット

 音楽家の坂本龍一さんがアルバム「オリジナル・サウンドトラック『母と暮せば』」(commmons)を9日に発売した。

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 中咽頭(いんとう)がんの治療と療養のため、2014年7月から音楽活動を離れていた坂本さんの復帰第1作は、吉永小百合さんが主演、山田洋次監督で12日公開の映画「母と暮せば」の映画音楽。作家の故・井上ひさしさんが広島を舞台にした「父と暮せば」、沖縄を舞台にした「木の上の軍隊」に続くものとして構想しながら生前に実現しなかった作品を、山田監督が映画化。長崎を舞台に原爆で死んだ息子(二宮和也さん)と生き残った母の物語だ。昨年4月に吉永さんと山田監督からじきじきに音楽を依頼されたという坂本さんは、ピアノを中心にオーケストラや合唱団、バンドネオン奏者の小松亮太さん率いるアンサンブルを起用して、美しいメロディーがちりばめられた優しく静謐(せいひつ)な音楽を作り上げた。

 アルバム「オリジナル・サウンドトラック『母と暮せば』」は全28曲入りで2200円(税抜き)。

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