人気アニメ「タッチ」で知られる声優の三ツ矢雄二さんと日高のり子さんが30日、全国大会出場を目指す“オネエ”のバレーボールチームの姿を描くタイ映画「アタック・ナンバーハーフ・デラックス」(ポット・パセート監督)の初日舞台あいさつに登場。三ツ矢さんは同性愛者だと親にカミングアウトできない登場人物に「感情移入してしまい、涙ぐんだ」と明かし、「カミングアウトをするしないって大変なのよ。肉親や友人関係に言うか言わないかで、面倒くさくなって……グレーゾーン!」と声を張り、笑いを誘った。
ウナギノボリ
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映画は、実話をモチーフにして、2001年、02年に公開された映画「アタック・ナンバーハーフ」シリーズの最新作。バレーボール界の頂点を目指すビー監督は、かつて「鋼鉄の淑女(サトリーレック)」と呼ばれたチームを復活させるため、昔の仲間や新人選手をスカウトし、トラブルメーカーのカントーク、ショーガールのパーン、大学生のトムなど10人を集め、地方予選大会に出場するが……というストーリー。
映画の予告編でナレーションを務めた三ツ矢さんは「1と2をなんだか気になって見ていた」ファンだといい、「(最新作は)映像がきれいで物語が緻密。同性愛の社会が面白おかしく、かつ深刻に描かれているんです」とアピール。日高さんから「パーンが、ショーでお客さんがひいているのに、うれしそうに去る姿が三ツ矢さんみたいだった」と言われると、「どういうことよ!」と怒って見せていた。
また、日本の同性愛者が集うバレーボールチームから勧誘を受けた過去を明かした三ツ矢さんは「(背が低いから)ジャンプしてもネットに届かないのよ。レシーブしかできないので、ボールがバンバン当たるので断りました」といい、「ゲートボールチームがあったら参加したい。“ゲイとボール”」とおどけて笑いを誘った。
イベントでは、三ツ矢さんと日高さんが「世界中の誰よりも、上杉達也は朝倉南を愛しています!」「タッちゃん」と「タッチ」の名シーンを再現し、観客を沸かせていた。イベントの司会はお笑いコンビ「トップリード」が務めた。
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