俳優の鈴木亮平さんが25日、東京都内で行われた主演映画「HK/変態仮面アブノーマル・クライシス」(福田雄一監督、公開中)の舞台あいさつにヒロイン役の清水富美加さん、原作者のあんど慶周さんと出席した。同作が海外映画祭への出品や海外での公開が決定していると明かされると、鈴木さんは「福田監督と『変態仮面』は海外で受ける映画にしたいと言っていて、それが現実になりつつあるので、すごくうれしい」と喜びを語り、「もし、アカデミー賞にノミネートすることがあったらレッドカーペットを“変態仮面”で歩きます」と宣言して会場を盛り上げた。
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映画は米「NYアジア映画祭」やスイスの「ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭」、韓国の「プチョン国際ファンタスティック映画祭」などへの出品が決まっており、台湾や香港、韓国、シンガポールなどでは映画公開が決定。さらに、米、仏、オーストラリア、イタリア、ドイツから配給オファーがあるといい、前回を上回る規模で海外進出する予定。
鈴木さんは「前回はアジアが中心でしたが、今回は欧米からで、アジアからだんだん変態の輪が広がってきている」と手応えを語り、「『変態仮面』は日本の良さが詰まっている気がする。(日本人は)外国の人が最初に作ったものをよりクオリティーを高めて作るところがある。マーベルとかのアメコミヒーローを元にしてるけど、それをさらにクオリティーを高めて、日本人独自の感性や美意識を注ぎ込み、さらに余計なものをそぎ落としている。服をほとんど着ていませし(笑い)。『変態仮面』は日本のものづくりの神髄がこもっている作品。日本代表のヒーローとして海外にもっと出て行ってほしい」と熱弁。
また、清水さんも映画の海外進出について「うれしい。遠く離れたところまで広がっているというのは、世界中に変態がいるという証明。人類イコール変態みたいな感じ。この映画が響かないわけがない」と持論を交えて喜び、あんど慶周さんも「海外公開は、前回はほぼ映画祭だけだったけど、今回は劇場公開。これはすごい。俳優・鈴木亮平の海外進出も時間の問題」と語っていた。
映画は1992~93年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気ギャグマンガ「究極!!変態仮面」が原作で、2013年に鈴木さん主演で公開された映画「HK/変態仮面」の続編。鈴木さん演じる下着をかぶることで潜在能力を発揮できる主人公が活躍する物語で、今回は、世界中からパンティーが消えてしまうという設定。「変態秘技 苦悶蜘蛛地獄」など前作で登場していない必殺技が登場する。
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