Little Glee Monster:「ジャングル・ブック」キャンペーンソング担当 「ドッキリじゃないかと思った」

ディズニー映画「ジャングル・ブック」のキャンペーンソング「君のようになりたい」について語ったLittle Glee Monsterの(左から)かれん、MAYU、芹奈、manaka、麻珠、アサヒ
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ディズニー映画「ジャングル・ブック」のキャンペーンソング「君のようになりたい」について語ったLittle Glee Monsterの(左から)かれん、MAYU、芹奈、manaka、麻珠、アサヒ

 ゴスペラーズも激オシするハモリの申し子=Little Glee Monster(リトル・グリー・モンスター)。これまでソニー損保やラウンドワンのCMに出演するなどで話題を集めていたが、11日公開のディズニー映画「ジャングル・ブック」のキャンペーンソング「君のようになりたい」(17日発売)を担当し、美しいハーモニーと歌声が話題になっている。リトグリの6人に聞いた。

ウナギノボリ

 ――皆さんが歌った歌がCMで流れて、どんな印象ですか。

 manakaさん:これまでも、私たちのことをCMで知ったと言ってくれる人は、すごく多くて。今回の「ジャングル・ブック」のCMでも、きっとすごく増えるんじゃないかと思います。どうせなら「『ジャングル・ブック』の歌の子らやんな!」って、言ってもらえたらうれしいですね。実際にそういう印象を残せるように、頑張って歌いました!

 ――決まったときは、どんな気持ちでしたか?

 manakaさん:すごくびっくりしました。何回もスタッフさんに「本当ですか?」って聞き直したほど。ドッキリじゃないかと、疑ったくらいです(笑い)。

 芹奈さん:すごくうれしかったです。みんなディズニーが好きで、小さな頃からディズニーと仕事で関わりたいと思っていたので、一つ夢がかないました!

 ――映画をご覧になっていかがでしたか。

 manakaさん:迫力がすごくて、一つ一つの映像に体が反応して一緒に動いてしまうほどでした。主人公のモーグリも、最後にはすごく成長して、すてきな男の子になって戦うんです。すごく感動しました!

 ――この映画からは、どんなメッセージを感じましたか。

 MAYUさん:いろいろありますけど、それぞれみんな違う生き方をしているし、違う価値観を持っているけれど、自分なりの生き方で生きていくことが一番なんだというメッセージを感じました。ファンタジーだけれども、すごくメッセージ性が強くて、そんな映画を見たのは初めての経験でしたね。

 芹奈さん:学校でも仕事でも、いろんな意見の人がいるけれど、結局は自分を信じて、自分の道を歩んでいくしかないんですよね。そうすれば、絶対成功する……。そんなふうに思いました。

 manakaさん:だって、こうやって6人でおるだけでも、意見が分かれるときがあるしな。

 芹奈さん:でもうちらは基本、音楽の話をしているときやな。そういうのは。それぞれで音楽に対するこだわりがあるので!

 MAYUさん:別にけんかとかってわけではないんです。ここをこうしたらいいんじゃないかっていう、建設的な感じです。

 麻珠さん:ライブではアカペラでハーモニーを聴かせるので、1人が崩れたら全員が崩れてしまうんです。事前に意見がぶつかるのも、歌をよりよくするためのものやから。意見の交換ですね。

 かれんさん:でも今回は、映画を見させていただいたあとのレコーディングだったので、イメージしたものはみんなほとんど一致していて。だから、すごくやりやすかったですよ。

 ――みなさんが歌ったキャンペーンソング「君のようになりたい」は、曲調がスイングジャズですが、難しかったですか?

 芹奈さん:初めてだったので、まずはそれがうれしかった。

 アサヒさん:もともとみんなジャズが大好きで、以前からリトグリでジャズに挑戦してみたいねって、話していたんです。それがディズニー映画でかなったので、余計にうれしいです。しかも原曲は、いろんなアーティストさんがカバーしてらっしゃるスタンダード曲なので、そういう部分ではすごく緊張しましたけど。

 ――他のアーティストが歌ったカバーも参考に聴いたのですか。

 MAYUさん:めっちゃ聴きました。みなさんまったく違ったものになっているのですが、でも唯一共通していたのが、めっちゃ楽しそうに歌われていたこと。だから、自分たちもまずは自由に歌おう、と。

 manakaさん:せりふっぽく歌ってる方も多かったし、音楽だけど遊んでて、めっちゃ解放されてる感じがあって。楽譜にとらわれてないっていうか。だから楽しそうやし、聴いてるこっちも自然と楽しくなる。そういうものを聴いて学んで、うちらもそういういいところを取り入れたいと思って歌いました。

 麻珠さん:英語バージョンと日本語バージョンを録(と)っていて、英語バージョンではよりジャズらしさを出すために、大人っぽさを意識しました。日本語バージョンは、聴きやすくてハッピーな感じを意識して、声色を変えたりしました。2曲続けて聴いても、違う曲かな?と、思ってもらえるくらいになるように、6人で意識して歌いました。

 ――日本語と英語では、どっちが難しかったですか。

 かれんさん:断然英語です!

 芹奈さん:映画の中で流れているものよりも、私たちのバージョンは少しテンポが速いんですね。だから、その分すごく難しくて。

 manakaさん:あともちろん、英語の発音も。LとRの違いとか。

 アサヒさん:もっと英語の授業を頑張ろうって思いました(笑い)。

 ――レコーディングでは、どんな気持ちで歌ったのですか?

 アサヒさん:やっぱり映画のイメージに合うように、元気に歌おうというのが一番でした。それと、映像とかシーンを浮かべてもらえることも、意識して歌っています。

 manakaさん:あと、曲の歌詞に入り込むことも大事だと思ったので、歌詞のキャラクターを演じるじゃないけど、そういう気持ちで歌いましたね。

 ――モーグリの気持ちになって?

 麻珠さん:というか、歌の中の人物を演じるのに近い感じでした。

 かれんさん:初めて歌の中で、自分の声じゃない声を出しながら歌ったので、それはすごく新鮮でしたよ。

 麻珠さん:私のパートは、歌の中でせりふのような感じのところがあって。そこは初挑戦だったので、ぜひ注意して聴いてほしいです。

 ――ライブで歌うときは、どんなふうに披露したいですか。

 manakaさん:遊んでるようにっていうか。間奏とかがリズミカルやから、そこはステップを踏む感じで!

 ――皆さんの歌からは、どういうことを感じてほしいですか。

 MAYUさん:映画を見た人が、印象深いところとか曲が流れたシーンとかを、思い出してもらえたらうれしいです。初めて聴く方は、この曲でリトグリのことを知ってもらって、お友達と一緒に歌ってもらえたらうれしいです。踊りながら歌ってほしいですね!

 <プロフィル>

 芹奈、アサヒ、麻珠、MAYU、かれん、manakaの15~18歳の6人組。2012年に結成、13年に現在のメンバーに。14年、シングル「放課後ハイファイブ」でメジャーデビュー。現在までに5枚のシングルと1枚のアルバムなどをリリース。さまざまなアーティストの作品にコーラスで参加するなど活躍している。8月17日には、ダブルA面シングル「私らしく生きてみたい/君のようになりたい」をリリースする。

 *……9月3日に日比谷野外大音楽堂(東京都千代田区)、9月11日に大阪城野外音楽堂(大阪市中央区)で、主催イベント「Little Glee Monster presents ガオフェス2016~リトグリサマーキャンプ~」を開催。また、9月10日に静岡市清水文化会館マリナート(静岡市清水区)を皮切りに、7公演のツアー「リトグリライブツアー2016~Little Colorful Monster~」を開催する。

 (取材・文・撮影/榑林史章)

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