俳優の菅田将暉さんが4月30日、名古屋市内の映画館で行われた公開中の主演映画「帝一の國(くに)」(永井聡=あきら=監督)の舞台あいさつに永井監督とともに登場した。新幹線の名古屋駅に降り立った際、菅田さんを一目見ようと人が集まり過ぎたといい、菅田さんは「鉄道警察が出たんです。モーセの十戒(に関するエピソードを描いた映画に登場する海が割れるシーン)みたいな状態で改札を通った」と人の波を海に例えて、熱烈な歓迎ぶりに驚いていた。
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永井監督も「何台かのワゴン車に分かれて移動したんですけど、菅田君が乗っていない僕らのワゴンにも(菅田さんのファンが)手を振ってくれて……。知らないおじさんに手を振っているけれど、大丈夫かな(という気分だった)」と振り返り、菅田さんとともに「名古屋はアツいですね」と声をそろえて話していた。
この日の舞台あいさつは作品の上映後に行われ、若い女性を中心に満員となった観客席には、お手製の応援うちわを持ったファンの姿も目立っていた。菅田さんらが登場する前から歓声が飛び出すほどの熱気で、菅田さんが登場すると「ギャー!」という悲鳴のような歓声が上がり、菅田さんは「すごく元気ですね。今、見終わったばっかりの人たちがこんなに元気なんてコメディーとして正解。うれしいです。地方の舞台あいさつでこんなに人が来てくれることは、あまりない。『帝一の國』の勢いもあり、いい風が吹いているなと感じます」と手応えを感じているようだった。
映画は4月29日に公開され、菅田さんと永井監督は同月30日に福岡、広島、大阪で舞台あいさつを行い、名古屋はこの日の最後の舞台あいさつ会場だった。5月1日は北海道、仙台、埼玉で舞台あいさつを行う。
「帝一の國」は、「ジャンプSQ.(スクエア)」(集英社)で2010年から連載された古屋兎丸(ふるや・うさまる)さんのマンガが原作。生徒会長は将来の内閣入りが確約されるという日本一の超名門高校を舞台に、「総理大臣になって自分の国を作る」という野心を持ち、首席で入学した新1年生の赤場帝一(菅田さん)が、生徒会長の座を目指して派閥や謀略、癒着、根回しなど政界さながらの抗争を繰り広げる……という物語。
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