話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、直木賞作家の森絵都さんの小説が原作の「DIVE!!」です。アニメを制作するゼロジーの先川幸矢代表取締役社長に、作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
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――作品の概要と魅力は?
月並みではありますが、飛び込み競技をテーマに少年たちの成長を描いた作品ですね。原作が児童文学作品ということもあり、スポーツものならではの熱い展開が魅力の一つだと思います。
――作品を制作する上で心がけたことは?
主人公の3人はもちろんのこと、ライバルやほかのキャラクターたちにも花を持たせたいと、脚本の打ち合わせでは、皆でキャラ付けの意見を出し合っていましたね。何気に、知季の愛犬チクワはデザインが難航していたように思います。作品のマスコットにしたい思いもあり、世界観を壊さないギリギリのデフォルメを狙っていました。結果的にブサカワ犬になりました。
――作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
私は今までスポーツとは無縁な人生を歩んでいたのですが、「DIVE!!」を制作するためにアニメスタッフたちと飛び込み競技の取材を重ねるうち、「スポーツもいいなあ」という気持ちになれたことでしょうか。
ただ、飛び込み競技について、詳しくルールを知っているクリエーターが皆無で、まず、飛び込みについて知ってもらうことが大変でした。説明をしても分かってもらえないことも多かったです。鈴木(薫)監督はかなり競技のルールに詳しくなり、演技番号で技名を言うので、そこまで覚えきれていない私は少々困りものでした。
――今後の見どころを教えてください。
やはり、五輪を目指す熱い展開ですね。女子向けの作品に思われがちですが、男子が見ても楽しめる構成になっていると思うので、テレビの前で熱くなってもらえると幸いです。
あと個人的には、原作にあった、とある要一のエピソードを、お遊び的に某話数のアバン(アバンタイトル=プロローグシーン)部分にそのまま入れ込んでもらいました。原作を読んだときから、必ずやりたいネタでしたので、採用されてよかったです。
――ファンへ一言お願いします。
誰も見たことがない、その一瞬へDIVE!!しましょう。
ゼロジー 代表取締役社長 先川幸矢
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