俳優の松坂桃李さんが主演する連続ドラマ「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時)の第4話が14日、放送される。松坂さん演じる下半身不随になった建築士・鮎川樹のヘルパー・長沢葵を演じている中村ゆりさんが、葵の印象やドラマの見どころなどを語った。
ウナギノボリ
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中村さんは、葵の印象について「自分の解釈としては、葵は葵なりの仕事に対するプライドがあったり、一番現実を見てきた立場ならではの正義があったりするなとは思いながらも『結構なことするな』という印象です(笑い)」と話し「ドラマのスパイスとして受け取っていただき『いい意味で嫌われたらいいかな』と思います。本当にこじらせていますよね(笑い)。越えてはいけない線を越えていますが、人間臭さとして『彼女も全然完璧じゃない』っていう意味でとらえてもらえたらうれしいですね」と語っている。
さらに「共感とまではいかないかもしれませんが、働く女性としてプロに徹しているところは理解できます。人の生死や挫折、再生などを間近に感じるとても大変なお仕事ですし、強くなければ持てない慈愛もあれば、きれいごとでは済まされないストレスもあるだろうと思います」と、分析している。
役について意識していることは「ラブストーリーに必要な、『ちょっと邪魔するポジション』も見せつつも、葵の中での『好き』という気持ちも大事にしています。また、つぐみ(山本美月さん)にひどいことを言っている自分に対しての、恥ずかしさや悲しさもあるでしょうから、ただのキャラクターにならないようにしたいと思います。1話の終わり、樹にボディータッチをすることに対して少し抵抗があったのですが、実際、看護師の方にお話を伺ったときに『患者さんを安心させるために触ることもある』ということを教えてもらって、ふに落ちたのを覚えています。そういった現場の方の声も意識したいと思いますね」とコメントしている。
ドラマの見どころについては「ラブストーリーでありながら、マンガとは思えないくらい、深いところまで踏み込んで描いていることにびっくりしましたし、知らないこともすごく多かったです。この作品がドラマになることで、大事なことが知られていくというのは、素晴らしいことだと思いました。本当に美しい2人のラブストーリーだから、なるべくかき乱したくないんです。でも、葵は大いにかき乱していくので、『不器用な人なんだ』と、面白がって見守ってあげてください(笑い)」とメッセージを寄せている。
原作は、2014年から有賀リエさんが女性向けマンガ誌「Kiss」(講談社)で連載中のマンガで、18年に映画化もされた。第4話は、つぐみは、樹と葵の間に自分が入り込む余地はないことを悟り始める。それでも、つぐみは恋人として樹と過ごす時間に幸せを感じ、次第に自分が葵に代わって樹を支えたいと思うようになり、樹に内緒で介護の勉強を始めるが……というストーリー。
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