ちむどんどん:川口春奈には“未成熟”なお姉さん、上白石萌歌には“透明感”ある妹を 来春朝ドラ家族キャストへの期待  

来春放送予定のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを演じる黒島結菜さん (C)NHK
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来春放送予定のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを演じる黒島結菜さん (C)NHK

 黒島結菜さん主演で来春放送予定の2022年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」の新キャストが6月1日に発表された。黒島さん扮(ふん)するヒロイン・比嘉暢子(ひが・のぶこ)の姉・良子を川口春奈さん、妹・歌子を上白石萌歌さん、兄・賢秀を竜星涼さん、母・優子を仲間由紀恵さん、父・賢三を大森南朋さんがそれぞれ演じる。「ちむどんどん」の制作統括・小林大児チーフプロデューサーに、5人のキャストに期待するものを聞いた。

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 ◇個性豊かな兄妹たちの起用理由は? 

 「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの羽原大介さんのオリジナル作品。2022年に本土復帰50年を迎える沖縄が舞台で、沖縄料理に夢をかけるヒロインと、強い絆で結ばれた4兄妹の笑いと涙の物語となる。

 小林さんは、川口さんが演じる長女・良子について、「良子のキャラクターとしては優等生で、非常に真面目で、不器用な愛情を秘めている感じ」を念頭に置いたという。川口さんの起用については、「良子は、お母さんと違って優しいだけではなくて、ときには人とぶつかったりする。そういう“未成熟な一面”を残した、魅力的なお姉さんに一番合っているのではないかと思ってオファーさせていただきました」と語っている。

 一方、上白石さん演じる末っ子・歌子は、「歌を歌うのが大好き」「やや体が弱い」という2点をキャラクターの核として想定していたという。「体が弱い半面、兄妹で一番透明度が高い、謙虚な人格を持った人物というところまでキャラクターが事前に定まっていました」といい、歌子の“透明感”を表現できる役者として上白石さんに白羽の矢が立った。

 長男・賢秀を演じる竜星涼さんについては、「『昭和元禄落語心中』(NHK総合、2018年)というドラマの中で、非常に明るく、型破りな魅力的なキャラクターを演じていただいたのが強烈に残っていた」という小林さん。「今回また違うキャラクターになりますけど、竜星さんなら僕らが考えている、トラブルメーカーだけど、すごく優しい家族思いの“ニーニー”を演じていただけるのではないか」と竜星さんへの期待を語った。

 ◇仲間由紀恵は沖縄を表現する最高のキャスト 大森南朋には“鮮烈さ”を

 ヒロインの母親・優子を演じる仲間由紀恵さんは、「ちむどんどん」の舞台の沖縄出身だ。小林さんは、「どこの都道府県でドラマを作るにしても、やっぱりその土地の方をキャストに入れたいなというのはあります。物語の“背骨”みたいなところを、沖縄出身の方で表現できればいいなというのは当初からありました」と振り返る。「“お母さん”のイメージを作っていくにあたり、沖縄の本土復帰50年という節目に流すドラマでありますし、沖縄の戦後をある種体現するような人であってほしいなと考えたときに、『これはもう仲間由紀恵さんしかいないよね』というのはありました。沖縄を表現する意味でも最高の人選だと思っております」と打ち明ける。

 仲間さん演じる優子の夫が、大森南朋さん扮(ふん)する賢三だ。「お父さんは、事前に発表していますように、早くに亡くなって、お父さん亡き後の苦労も含めて子供たちが生きていくことになるんです。亡くなってしまう分だけ、残していくものが強烈で、鮮烈であってほしいなということもあります」と話す小林さん。「堅い部分と柔らかい部分、両方最高の品質で提供できる」俳優を父親役に求めていたといい、「見る側としても、大森南朋さんが大家族の良いお父さんを演じるのをぜひ見てみたいなという期待があってお願いしました」と語っていた。
  

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