「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中の天原さん原作、クール教信者さん作画のマンガが原作のテレビアニメ「平穏世代の韋駄天達」が、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送されている。朴ロ美さんが、自分の戦闘力を上げることに飽くなき情熱を燃やす主人公・ハヤトを演じるほか、緒方恵美さん、堀江由衣さん、岡村明美さん、石田彰さんら豪華声優陣が出演することも話題になっている。ハヤトは「かつてない“脳筋”キャラ」になったという朴さんに作品、アフレコについて聞いた。
ウナギノボリ
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「平穏世代の韋駄天達」は、韋駄天と魔族、人類の三つどもえのバトルロワイヤルを描く。戦いの神だが、戦いの経験のない“平穏世代の韋駄天”たちの前に、魔族が復活し、種の存続を懸けたバトルを繰り広げる。アニメは、「呪術廻戦」「ドロヘドロ」「どろろ」などのMAPPAが制作する。
キャラクターは可愛らしいが、ストーリーは一筋縄ではいかない。朴さんもそんなギャップに驚いたという。
「ダークですよね。タイトルにいい意味でだまされました。“平穏”というからポワーンとしているのかな?と勝手に想像していました。キャラクターがみんな、モラルがない(笑い)。先生がストレス解消、自分を癒やすために描いたとお話しされていましたが、それを聞いて納得しました。エネルギッシュなんですよね。アニメ化され、このような色合いになるとはびっくりもしましたし、テンションが上がりました。バランスが絶妙なんです」
朴さんは「∀(ターンエー)ガンダム」「鋼の錬金術師」など数々の作品で少年を演じてきた。少年を演じる醍醐味(だいごみ)を「十人十色、さまざまな男の子がいるけど、ストレートな感覚を意識しています」と話す。単細胞な脳筋で修行マニアのハヤトは「かつてない“脳筋”キャラ」となった。
「ハヤトも直情的に突き進みます。脳みそが筋肉って素晴らしいです(笑い)。熱血なキャラクターはこれまでも挑戦した経験はありましたが、ここまで脳筋な役は初めてかもしれません。“脳筋”は褒め言葉だと思っていますよ。ハヤトの一度決めたらやり通すエネルギーは、私自身も少し似ているところがあります。決めたら泣きわめきながらもやり遂げる。けど、ハヤトはもっともっとすごい。『とにかく強くなりたい!』という気持ちをベースにしていますが、ただそれだけではない何かも感じています」
ハヤトはとんでもない俊足が魅力だ。一方、朴さんは走るのは苦手で、キャスト発表の際に「学生時代、50メートル走で13秒だった鈍足の私ですが」ともコメントしていた。アクティブで、運動神経もよさそうなイメージもあるため、意外だが……。
「100メートルじゃないです。50メートルですよ。学生時代から足が速いと思われがちで、リレー選手に組み込まれたりするのですが、すごく遅いですからね。私が走ると、みんな何も言えなくなる(笑い)。運動が苦手というわけではないけど、走るのはダメ。走るって何?って(笑い)」
アフレコはコロナ禍ということもあり、最少人数で行われた。
「スタジオ、スタッフの方にケアしていただきながらのアフレコで、すごくやりやすかったです。掛け合う方々が素晴らしい! 緒方さんとは、お互い男の子役なのは、朗読劇ではありましたが、アニメでは初めてでした。朗読劇の時とはまた違うアニキ(緒方さん)を見て、やっぱりすてき!だなと思います。堀江由衣ちゃん、石田彰さん……とキャストの皆さんもすごいですからね。楽しいです! ベテランばかりで、変な緊張感はないけど、やる時はやる! 心地よい現場です」
激しいバトルも魅力だ。バトルシーンはアドリブが中心になるという。
「ストーリーが進むと、アドリブしかないんじゃないかな?というくらいバトルが激しくなっていきます。『思いっきりやっていい!』というお話だったので、思いっきりやっています。アニキに『アドリブを増やすから、我々もやらないといけなくなった』と言われたり(笑い)」
アニメの見どころを「バトルシーンも見どころの一つなのですが、大丈夫?というくらい、モラルのない人たちが出てきます。ところが、魔族にも親心があったり、本当に不思議です。そんなキャラクターたちの今、この瞬間を生きようとする姿が描かれています。この世界の誰か一人に自分のどこかが当てはまるんじゃないかな?」と話す朴さん。バトル、人間模様……と見どころ盛りだくさんの「平穏世代の韋駄天達」。朴さんの熱演に期待が高まる。
※朴ロ美さんの「ロ」は「王へん」に「路」。
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