1995年に公開された劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(押井守監督)の4Kリマスター版のIMAX上映を記念した舞台あいさつが9月18日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)で開催され、押井監督、音響監督の若林和弘さんが登場。その後のアニメ、映画などに多大な影響を与えた同作について、押井監督は「実は地味なんですよ」と語った。
ウナギノボリ
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押井監督は「最後に素子が大暴れするけど、それまではブツブツ言っている。よく作れたな?と思う。『(機動警察)パトレイバー』やって、ちょっと大人になった。『パト2(機動警察パトレイバー2 the Movie)』の後、これがくるとは思っていなかった。バンダイに持っていたのは、『人狼 JIN-ROH』みたいな企画で、全然相手にされなかった。やりたくて仕方ない作品ではなかった。それがよくて、客観的に作ることができた。そういう作り方を学ぶきっかけになった。僕の中の戦う女のスタートにもなった。(草薙)素子が最終的に気に入った。いつもだったらバトーの話になってしまうけど」と思いを明かし、「こうやってスクリーンで見てもらえるのは監督として幸せなこと」とファンに感謝した。
若林さんは同作の音響について「押井さんの基本構成がしっかりしていた。語弊があるかもしれないけど、見やすくするため、エンターテインメントとして音をつけなくていい……という話だった。刑事ものなのに、刑事もののようになっていない。だからいいんですよ」と話した。
声優陣の話題になると、押井監督は「大塚(明夫)、山寺(宏一)はいろいろなところで付き合った。一番長く付き合った声優。あとは(榊原)良子さん。この3人を軸に考えてしまう。40年とかやっていると、鬼籍に入った方もいる。永井一郎さんが亡くなったのが決定的だった。どうしたらいいんだろう?と。特殊なので(代わりが)なかなかいない」と語った。
「攻殻機動隊」は、近未来の電脳化社会を舞台に、架空の公安組織の活躍を描いた士郎正宗さんのマンガで、1989年から展開されている人気シリーズ。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、草薙素子ら公安9課(攻殻機動隊)が国際手配中のハッカー、通称・人形使いを追うことになる。
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