スタジオジブリの宮崎駿監督の最新作の劇場版アニメ「君たちはどう生きるか」が、カナダで9月に開催される国際映画祭「第48回トロント国際映画祭」のオープニング作品として上映されることが分かった。同映画祭のオープニングでアニメが上映されるのは初めてで、邦画でも初となる。
ウナギノボリ
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トロント国際映画祭CEOのキャメロン・ベイリーさんは、選出理由について「第48回トロント国際映画祭を、偉大なる映画のアーティストの中の一人の作品によって開幕することを光栄に思います。日本ではすでに傑作として賞賛されている宮崎駿の新作は、喪失と愛というシンプルなストーリーから始まり驚異的な想像の作品に昇華されています。トロントの観客が、そのミステリアスな作品に出会うことが楽しみであり、唯一無二の斬新な体験をお約束します」とコメントを寄せている。「第48回トロント国際映画祭」は9月7~17日に開催され、オープニング作品は映画祭初日の9月7日にロイ・トンプソン・ホールで上映される。
トロント国際映画祭は、“アカデミー賞前哨戦”とも言われ、今後の賞レースの行方を占う重要な映画祭として知られている。宮崎監督作品では、2002年に「千と千尋の神隠し」が「第27回トロント国際映画祭」に出品され、翌年の「第75回アカデミー賞」で長編アニメーション映画賞を受賞した。
スタジオジブリ作品では、1999年開催の第24回に「もののけ姫」、2002年開催の第27回に「千と千尋の神隠し」、2011年開催の第36回に「コクリコ坂から」、2013年開催の第38回に「風立ちぬ」、2014年開催の第39回に「かぐや姫の物語」、2016年開催の第41回に「レッドタートル ある島の物語」が出品された。
「君たちはどう生きるか」は、2013年公開の「風立ちぬ」以来、約10年ぶりとなる宮崎監督の長編アニメ。宮崎監督が原作、脚本を手掛けた。2022年12月にポスタービジュアルがお披露目されたが、あらすじ、キャスト、主題歌などが事前に明かされないまま、7月14日に公開された。シンガー・ソングライターの米津玄師さんが主題歌「地球儀」を手がけたことも話題になっている。
同作は、公開4日間で興行収入が21億4000万円を突破し、宮崎監督作品としては、2001年公開の「千と千尋の神隠し」の初動4日間の興行収入を超え、2013年公開の「風立ちぬ」の150%超えとなるなど好スタートを切った。7月26日までの公開13日間で、観客動員数が261万人、興行収入が40億1000万円を突破するなど大ヒットしている。
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