小芝風花:「波よ聞いてくれ」ミナレ役で「殻が破けた」 2024年はドラマ「大奥」主演で幕開け 47都道府県の“制覇”計画も

小芝風花さん
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小芝風花さん

 2024年1月期の連続ドラマ「大奥」(フジテレビ系、木曜午後10時)で主演を務める俳優の小芝風花さんが、晴れ着姿でインタビューに応じた。黒地に梅の花が印象的な振り袖を身にまとった小芝さんは、2023年を振り返り、「幅広い役柄を演じさせていただけたので、役の幅が広がった感覚はあります。今まで自分の中にもなかったしイメージにもなかったような挑戦的な役にも出合え、殻が1枚破けたのかなと。充実した一年でした」と笑顔で語る。小芝さんに、印象に残った仕事や人生の転機となった出会い、2024年に成し遂げたいことを聞いた。

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 小芝さんは、1997年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年に「ガールズオーディション2011」でグランプリを受賞。2012年にドラマ「息もできない夏」で俳優デビュー。2023年はドラマ「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)で主演を務めたほか、「転職の魔王様」(カンテレ・フジテレビ系)、「フェルマーの料理」(TBS系)などに出演した。

 多くの作品に出演した中、昨年12月からNHK・BSとBSプレミアム4Kで放送されているBS時代劇「あきない世傳 金と銀」では、時代劇で初主演。小芝さんは時代劇について、「現実と非現実の狭間みたいな感覚」と表現し、「感情はリアルで現代の人と変わらないけど、当時の常識やカツラ、着物など何もかも違うので、その狭間にいる感じがあります」と説明する。

 撮影を通し、「例えば恋愛や恋心にしても今は外で手をつないで歩くのなんて何でもないけど、あの時代は異性の手を握るだけでもすごいこと。価値観や常識が違うので、それを知ることや所作の指導など学ぶことがたくさんあって楽しいです」と刺激を受けていると話す。

 多忙な日々を通し、キャリアを重ね続けている小芝さんにとって、2023年は印象的な“はじめて”があった。「波よ聞いてくれ」で演じたミナレ役と人生初となった金髪だ。「初めて金髪にしました。主演を何作か務めさせてもらっていますが、周りが個性的で振り回される役が多く、ああいう破天荒な役というか自分がどんどん振り回していかなきゃいけない役は挑戦でした」と振り返る。

 経験の少ない役どころに、「髪の毛を染めるまでは台本をいくら読んでもしっくりこなくて不安でした」と明かすも、「髪の毛を染めて奇抜なファッションで、いざ撮影に臨むと楽しくて。あんな人をにらみつけて罵倒するような役は初めてだったので、クセになっちゃうぐらい役としてはすごく面白かったです。すごくいい初めてでした」と成果を口にする。

 そんな小芝さんに、人生の転機と思える出会いを聞いてみると、ドラマ「美食探偵」(日本テレビ系)で共演した中村倫也さんの名前を挙げる。「主演としてこういう主演でありたいという方」と称え、「探偵もので、中村さんのせりふも多く大変な中、『このせりふ言いづらくない?』『大丈夫?』と、私やほかの役の人のことまで親身になって相談に乗ってくださったり、スタッフさんとの距離感や現場の雰囲気作りがすごくすてき。自分が主演をさせていただくときは『こういう主演になりたい』という、私の中でお手本みたいな方です」と語る。

 憧れの主演像に近づけているかと水を向けると、「どうでしょう(笑い)。楽しい雰囲気作りは常に意識しているので、またご一緒できる機会があったときに、成長した姿をお見せできるように頑張ろうという感じです」と意気込みを口にする。

 2024年にやりたいことを聞くと、「プライベートで47都道府県全部回りたい夢があります。1年では無理だから今年1年で5県は回りたい。1日、2日でも休みがあったらパッと飛行機に乗って、可能なら5県ぐらい行けたらいいなって思っています」と目を輝かせる。

 特に「沖縄は絶対行くって決めています。もう計画も立てているので、あとはスケジュール次第(笑い)。すぐ行ける準備はできています(笑い)」という。ファンに向けては、「ありがたいことに作品が決まっているので、とにかく健康に気をつけつつ、『大奥』から始まり、うれしいご報告できると思うので、楽しみに待っていてほしいです」と呼びかけていた。(取材・文:遠藤政樹)

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