日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)81」が31日に最終日を迎え、3日間の来場者数は50万人だった。最終日(3日目)の来場者数は昨年冬「79」から2万人減の18万人。冬のコミケとしては過去最高の52万人を記録した前年冬の「79」から2万人減で、2万人減だった11年夏の「80」の54万人に続いて2回連続の減少となる。
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コミックマーケットは、75年から始まったマンガや小説、ゲームソフトなどをテーマにした創作物を持ち寄る「同人誌」の即売会で、現在は夏冬の年2回開催となっている。
3日間で最も人気のある最終日は、オリジナル・創作系作品を扱う約1万1500のサークルが出展。同人誌だけでなく、自主制作のPCソフトやアンドロイドのアプリ、映像作品などもあった。一般サークルのスペースは、人気の壁サークルを中心に初日、2日目以上の混雑で、参加者は購入予定のメモを読みながらお目当ての同人誌を買い集めていた。
出版社やゲーム会社などが出展する企業ブースは、前日までに売り切れた限定グッズが多いこともあり人の混雑はやや落ち着いたが、それでも他のグッズや配布物を求めて、長い列ができた。コスプレ広場では、同じ作品のコスプレーヤー同士が集まり、作品の名シーンを再現し、来場者から歓声が飛んだり、カメラのフラッシュを浴びていた。
コミケを運営する準備会は、3月の東日本大震災の影響、空前の円高を受けて外国人来場者数が減ったことなどを挙げながら、「複合的な要因」としている。次回のコミケ82は、12年8月10~12日に東京ビッグサイトで開催する予定。(毎日新聞デジタル)
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