「みゆき」や「クロスゲーム」など多くの人気マンガを生み出してきたあだち充さんが、高校野球を題材にした不朽の名作マンガ「タッチ」の世界から26年後を舞台にした新連載を始めることが11日、明らかになった。5月12日発売の「ゲッサン」(小学館)6月号からスタート予定で、タイトルは「MIX(ミックス)」。「タッチ」の続編であるか、達也やヒロインの浅倉南らが登場するかも含めて、ファンの注目を集めそうだ。
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4月12日発売のゲッサン5月号には連載予告が掲載され、「タッチ」主人公の上杉和也・達也兄弟の母校「明青学園」の前で、兄弟らしき子供2人がキャッチボールをしているイラストが描かれ、「待望の大型青春ストーリー」と銘打たれ、さらに「舞台は明青学園−−上杉兄弟の伝説から26年、今、再び、運命の兄弟が明青学園の扉を開く。そして物語は始まる−−」と書かれている。
「タッチ」は81~86年に週刊少年サンデーで連載され、ラブコメブームを巻き起こしたマンガ史上に残る傑作の一つ。野球の才能はあるが、本気にならず受け流すため「ダメ兄貴」といわれる上杉達也、まじめで注目を一身に集める双子の弟の和也、隣に住む幼なじみの浅倉南の3人を軸に話が進む。そして甲子園の地方大会決勝を前に和也が事故死し、達也は弟の遺志を受け継いで本気で野球に取り組み、甲子園を目指すストーリー。テレビアニメだけでなく、劇場版アニメ、実写ドラマにもなり、歌手の岩崎良美さんが歌った主題歌「タッチ」なども人気を博した。
あだちさんは70年に「消えた爆音」(デラックス少年サンデー)でデビュー。80年に血のつながらない妹と同級生の2人の「みゆき」に振り回される優柔不断な高校生が主人公のマンガ「みゆき」(少年ビッグコミック)と、「タッチ」がブレークし、両作品は82年に第28回小学館漫画賞を受賞した。その後も、親友同士である剛腕投手と強打者のライバル対決を描いた「H2」、亡き幼なじみのために甲子園を目指す「クロスゲーム」などを世に送り出している。(毎日新聞デジタル)
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