長谷川潤:初ナレーションは「心の大きなお母さん」気分 映画「51」がDVDで発売

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 モデルの長谷川潤さんが初めてナレーションに挑戦した映画「51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ」(塩浜雅之監督)の5月にDVDが発売され、長谷川さんが収録の様子を語った。慣れていない自然な感じを買われてナレーターに抜てきされた長谷川さんは「『なんで私?』と思いました。なまり(方言)もあるし、日本語がうまく話せないのに、と不思議でした。経験も何もないのに、信頼されている感じがプレッシャーでしたね」と収録を振り返った。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 映画は、06年に中国・成都にあるパンダ研究基地で、通常の3分の1しかない体重わずか51グラムの超未熟児で生まれたパンダが主役。中国語で“51”を意味する「ウーイー」と名付けられたか弱いパンダの赤ちゃんの命をつなぐべく、飼育員たちが奔走する姿を、研究基地の膨大(ぼうだい)な映像資料を基に長編初挑戦の塩浜監督がドキュメンタリー映画に仕上げた。書道家、金澤翔子さんが題字を担当し、ポルトガル出身のミゲル君がテーマ曲「翼をください」を歌っている。

 初のナレーション収録に、長谷川さんは「なまりのことを気をつけながら、時間の枠に入れなきゃいけない、声のトーンだったりタイミング、気持ちも考えて、でも自然にやらなきゃいけなかったのがすごく難しかったです」と苦労を語った。ナレーションは「勝手に、心の大きなお母さんのような人を想像して、演じてみました」といい、「バランスなんですが、感情を入れすぎても強すぎるし、感情を入れないと聴く人もフラットすぎて耳に入ってこない、と思っています」と長谷川さんなりのこだわりを明かした。

 印象的なシーンは「お母さんパンダが出産しているところ」といい、「産まれた子をすぐに抱きかかえてうまくできるお母さんのクローズアップシーンも好きですし、うまく抱けないお母さんもすごく切ない。頑張っているけれどできなくてシュンとしている姿が印象的。人間でも子育てで、そういう経験をされている方もいる」と女性の目線でしみじみと語った。

 そんな長谷川さんに、理想の子育てについて聞くと「子どもの性格にあったその子らしさをうまくプッシュして、子どもの夢を支えるようにしたい」と語ったが、「親だと、スポーツは一つはしてほしい、楽器も一つはできるようになってほしい、勉強もちゃんとしてほしいという希望もある(笑い)。とりあえず全部試したい!」と意外な“教育ママ”の素養も見せていた。

 DVDはポニーキャニオンから3990円で発売中。初回版にはオリジナルキューピーが封入されるほか、特典映像として、パンダ保育園の未公開映像集や長谷川さんのナレーション収録時のメーキング映像、初日舞台あいさつの様子などが収録されている。

 <プロフィル>

はせがわ・じゅん 1986年6月5日生まれ。米ニューハンプシャー州出身。父は米国人、母が日本人。ハワイで育ち、14歳のときにスカウトされて日本で仕事を始め、16歳のときに東京で本格的にモデルとしてデビューした。10年10月から日本テレビ系のバラエティー番組「アナザースカイ」(毎週金曜午後11時)に出演。

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