草なぎ剛:いい人のイメージ覆す“悪い人”役に手応え「彦一は特別な役」

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 人気グループ「SMAP」の草なぎ剛さんが17日、主演映画「任侠ヘルパー」(西谷弘監督)初日舞台あいさつに登場。極道者の翼彦一を演じた草なぎさんは「(15年前の)『いいひと。』というドラマで初の主演を演じて以来、いい人というイメージで愛されてきたのですが、今回は“悪い人”なので今までとは違った僕のイメージが作れたのはうれしいです」と手応えを感じている様子だった。

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 草なぎさんは「ドラマって撮影が終わると忘れちゃうものなんです。SMAPって毎日大変なので。クリスマスコンサートもあるし……」とちゃっかりグループの活動をアピールしながらも「でも彦一についてはここまで監督とディスカッションして作った役ってなかったし、彦一はいつも心に居座っている役で忘れない、特別な役です」と彦一役への思いを明かした。

 すると弁護士の八代を演じた香川照之さんは「草なぎさんは決して“いい人”ではない。中に悪いものがないとスクリーンに出ないから。草なぎさんは激動の人生で、SMAPを背負ってらっしゃって、横で見ていて本当にその大変さが分かる。草なぎさんはいわば“スープ”が出来上がった状態で、何十年もスープを煮込んで煮込んで火をかければ出来上がる状態にいるような、そんな“スープ”を持っている人。だから撮影に入る前は静かにオフの状態にしていて、撮影が始まったとたんに火をかけてめんを入れて出すように表現する。その瞬発力はすごいと思う」と絶賛した。

 一方、草なぎさんは同じ事務所の後輩で彦一の子分の成次を演じた風間俊介さんについて「お芝居もトークも僕より上。コンサートもできて、この前『めちゃ×2イケてるッ!』で一緒になったときもコントもうまくて感心した。後輩から学ぶ部分ってたくさんあって、一人の役者として(風間さんと)付き合っていました」と話すと、風間さんは「やめてください」と謙そんしたものの「僕、今は謙虚なフリしていますが、内心は僕の鼻は三軒茶屋あたりまで(数キロ)伸びています」と話し、笑いを誘っていた。

 任侠ヘルパーは、草なぎさん演じる極道者・彦一が素性を隠して老人介護をするというストーリーで、09年7月に連続ドラマ、11年1月にスペシャル版として放送された。映画は、ドラマでは描ききれなかった劣悪な介護施設や悪徳な貧困ビジネスの実態などの介護問題に切り込んでいく。舞台あいさつには安田成美さん、夏帆さん、子役の大森絢音ちゃんと秋元黎君、西谷監督、劇中の介護施設「うみねこの家」の入居者を演じたキャストも登場した。(毎日新聞デジタル)

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