江川達也:“一人テレビ局”目指しCG猛勉強中 インタビューで野望明かす

「大人番組リーグ」にゲスト出演する江川達也さん
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「大人番組リーグ」にゲスト出演する江川達也さん

 マンガ家の江川達也さんがこのほど、WOWOWの番組「大人番組リーグ2」の収録後、インタビューに応じた。同番組は視聴者のインターネット投票によってレギュラー化する番組を選出する実験的な番組で、江川さんは大いに刺激を受けた様子で、番組の魅力を語るとともに現在、コンピューターグラフィックス(CG)を勉強中と近況を明かし、一人で作品を作り配信する“一人テレビ局”を実現するとの野望を明かした。

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 「大人番組リーグ」はそれぞれ異なるタイプの番組13本が放送され、各番組は放送後にウェブ上で集計される視聴者からの投票結果によって4番組がレギュラー化の権利を獲得できる。江川さんは16日放送の「漫学 『ONE PIECE』を学問で読み解く!」と23日放送の「13FAKES~アナタは最後に騙される~」にチェアマンの八嶋智人さんの対談ゲストとして出演する。

 レギュラー化を懸けて番組同士が競争するというコンセプトに江川さんは「少年ジャンプのシステムと一緒でとてもいいと思う。人気のある作品は続いて、人気のない作品は消える。下手に制作者側、プロデューサー側が(番組を)判断してもだめ。視聴者に委ねた方がいいと思う」と番組のコンセプトに共感を寄せる。

 セカンドシーズンで放送する13本の番組の中には、脚本家の三谷幸喜さんが自ら持ち込んだ番組もあるといい、江川さんは「おれも(企画を)持ち込もうかな」と番組作りにも興味津々の様子。「浮世絵に描かれている今も残っている社とか大木を探す番組とか、マイナーな城跡を巡る番組とか、マンガの描き方の番組を作りたい。売れるマンガのパターンを探究したり……」とアイデアは尽きない。

 実際に、江川さんは現在デジタルハリウッド大学に通いCGの勉強をしている真っ最中という。「一人テレビ局を目指していて、CGで何か作ろうかなと思っているんです。来年くらいから作品を配信したいと考えている」と明かす。「雑誌という形態を超えて、一人配信で作品を作る。マンガ家って全部一人でやるじゃないですか。絵を描いて、ストーリーも作って、それを少し拡大して音も自分で付けて。作曲も。全部一人でやりたい。今はツールもあるわけだし、それが21世紀のマンガ家なんじゃないかな」と力を込めた。

 番組では、2013年のミスキャンパスたちで構成された「大人キャンパズガールズ」がアシスタントを務めており、今回、ミスキャンパスたちとの共演も「とても楽しかった」という江川さん。「大学でやる授業のレベルをバラエティー化したい。“ミス”というと“可愛い”という意味でしか使われていないと思うけれど、大学レベルの学問を番組でやりたい。それじゃないとミスキャンパスを呼んだ意味がないでしょ」と番組に注文をつけつつ「ミスキャンパスに本当の学問の楽しさを教えてあげたい」と声を弾ませた。

 「大人番組リーグ2」はWOWOWプライムで毎週日曜午後11時に放送。

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