女優の仲里依紗さんが10月にスタートするドラマ「昨夜のカレー 明日のパン」(NHK・BSプレミアム)で主演を務めることが14日、分かった。仲さんが2013年10月の出産後、ドラマの主演を務めるのは初めてで「今回、産後初めてとなる主演のお話をいただき、とてもうれしく思っています」と喜びのコメントを寄せている。
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ドラマは、脚本家ユニット「木皿泉」が約10年にわたり構想を練った長編小説が原作で、同ユニットが脚本を手がける。仲さんは、夫・一樹に先立たれ、悲しみを胸に秘めたまま義父・連太郎と同居生活を続けるテツコを演じる。テツコが、個性豊かな人々と触れ合う中で、しだいに悲しみから解放されていく姿が描かれる。仲さんがNHKのドラマで主演を務めるのは「つるかめ助産院」(12年)以来。
テツコの夫で7年前にがんで亡くなった一樹を星野源さん、テツコの義父・寺山連太郎を鹿賀丈史さんが演じるほか、溝端淳平さん、ミムラさん、片桐はいりさん、賀来賢人さん、吉田羊さん、福士誠治さん、小野ゆり子さんが出演する。主題歌はガールズバンドの草分け的存在「プリンセスプリンセス」の「M」が採用された。
木皿泉は、仲さんの主演を熱望していたといい「今回のテツコ役は、不機嫌そうな顔が可愛く見える人がいいなと思ってましたので、それだったら、絶対に仲さんだなと。どんなときも“体当たり”という感じで芝居をされる女優さんなので、こっちもそのつもりでがんばって書かねばと思ってます」とコメント。仲さんは「原作も、もちろんすてきなのですが、ドラマ用に書き下ろしてくださっている主人公テツコは、どことなく私にもリンクするところがあり、私の中で、すごく愛すべき大切な人になっています」と話している。
ドラマを手がける中山ケイ子プロデューサーは「仲さんの演じるテツコは、とても愛らしくって、面白くって、でも、切なくて悲しくて……。まるでずっと前からいたかのような存在感で、テツコとギフ(連太郎)の世界にすっと引き込まれました。原作とはまた違う味わいの新しい世界が生まれていて、とても興奮しています」とコメントを寄せている。
ドラマはNHK・BSプレミアムで10月5日から毎週日曜午後10時に放送。全7回。
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