女優の綾瀬はるかさん主演で、2016年春から3年にわたって放送されるNHK大河ファンタジー「精霊の守(も)り人」の新キャスト発表会見が13日、東京・渋谷の同局で行われ、新ヨゴ国の第2皇子で物語のカギを握るチャグム役で子役の小林颯君、チャグムの母・二ノ妃役で木村文乃さん、チャグムの存在を忌み嫌う新ヨゴ国の君主でチャグムの父・帝(みかど)役で藤原竜也さんの出演が明らかにされた。また呪術師のトロガイを高島礼子さん、トロガイの弟子・タンダを東出昌大さん、帝を補佐する聖導師を平幹二朗さんが演じることも発表されている。
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「精霊の守り人」は、「鹿の王」で第12回本屋大賞を受賞した上橋菜穂子さんの小説「守り人」シリーズが原作。短槍(たんそう)使いの女用心棒バルサと、この世と重なって存在する異世界の水の精霊ニュンガ・ロ・イムの卵を宿したため、命を狙われるようになった新ヨゴ皇国の皇子チャグムとの冒険を描くファンタジー。2007年には、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズなどで知られる神山健治監督によりテレビアニメ化もされた。ドラマは、大河ドラマで培ったノウハウと最新の映像技術を駆使し、全編4Kで制作。「守り人」シリーズ全10巻をドラマ化する。
会見には、主人公バルサ役の綾瀬さんのほか、新たに出演が決まった颯君、木村さん、藤原さん、高島さんが出席。綾瀬さんは「まだ撮影は始まったばかりですが、頼もしい共演者やスタッフと力を合わせて、原作同様に子供から大人までワクワクするような作品にしたい」と意気込み。また「バルサはいろいろなものを背負っている女性で、そんなバルサがチャグムと出会って変わっていく人間ドラマをしっかりと、ファンタジーやアクションも、もりもり詰め込んで3年を駆け抜けたい」と目を輝かせていた。
今回、母子のような関係にもなるチャグム役の颯君について、綾瀬さんが「すごく可愛くて、お芝居をすると王子らしく、頑張っている感じも可愛くて目が離せない」と目を細めると、颯君から「綾瀬さんはすごくキレイで優しい。特にくしゃみが可愛いです」との褒め言葉に、照れ笑いを浮かべていた。
一方、足掛け3年という長期の撮影期間について、木村さんが「妃役は初めてで、所作とか大変ですが、着物を引きずって歩くところとか、キレイに流れるようになっていけたら」と前を向くと、高島さんも「トロガイを演じる喜びをかみ締めながら、(役と)一緒に成長していきたい」と笑顔。また藤原さんは「僕がやる帝の役は皆さんが想像する帝で(笑い)。平さんの上に立つ人間で、これは、どう考えても成立しないなって思いながらも頑張らせていただきます」と語った。
NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」のシーズン1(全4回)は16年3月から放送される。
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