俳優の向井理さんと綾野剛さんが29日、東京都内で行われた映画「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」(平野俊一監督)の初日舞台あいさつに登場した。2014年放送の連続ドラマから主人公を演じ、現場を引っ張ってきた向井さんは「長い長い戦いで、たくさんの人たちとたくさんの時間を積み重ねてここまでたどりつけた」と感慨深げな様子。プライベートでも仲がいいという綾野さんは、向井さんの“座長”ぶりを「現場でのふるまいは感銘を受けた。誰かのために現場を動かしながらキャストやスタッフが苦しんでないかとか、いろんなことに気づいてくれる主演だった。尊敬に値する」と称賛した。
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また、綾野さんは「彼はドラマから映画の間も気を抜かず、体を作り続けながらも精神力を保っていた」と明かし、「最後まで走り抜けた向井理に対して、改めて感謝したい。理、お疲れ」と熱いメッセージでねぎらうと、2人はがっちり握手を交わした。「恥ずかしいな」と照れ笑いを浮かべた向井さんは、「あまり主役と思ってやってきたことはなく、一つのチームとして、たまたま今回は(自分が)最初に(名前が)来ているだけで、この作品はみんなが主人公になれるくらい。だから流動的に主役は交代してもいいんじゃないかなって。そういう意味でまだまだ作品が続く可能性があるのかなと。続いてくれればいいな。一度できたいいチームワークをまた現場で発揮できれば」と続編に期待を寄せていた。
「S エス-最後の警官-」は、「ビッグコミック」(小学館)で連載中の人気マンガが原作。向井さん主演で14年1月期に連続ドラマ化され、プロボクサーを引退し、警察官になった向井さん演じる一號の所属する特殊急襲捜査班(NPS)と、綾野さんが演じる伊織が所属する特殊部隊(SAT)らの活躍が描かれた。今回の映画では、ドラマに続き平野監督がメガホンをとり、一號らが日本壊滅という未曽有の事態を回避するため奮闘する姿が描かれる。
舞台あいさつには、新垣結衣さん、吹石一恵さん、青木崇高さん、大森南朋さんも登場した。
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