虐殺器官:劇場版アニメが公開延期 制作会社マングローブは破産申請準備

「虐殺器官」のビジュアル(C)Project Itoh/GENOCIDAL ORGAN
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「虐殺器官」のビジュアル(C)Project Itoh/GENOCIDAL ORGAN

 11月13日の公開を予定していた劇場版アニメ「虐殺器官」が、製作体制の見直しのため、公開を延期することが2日、明らかになった。なお、同作を製作するアニメ制作会社のマングローブは、自己破産の申請準備に入っている。新しい公開時期は発表されていない。

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 「虐殺器官」は、2009年に34歳で亡くなったSF作家の伊藤計劃(けいかく)さんのSF小説が原作。伊藤さんの作品をアニメ化するプロジェクト「Project Itoh」の一環でアニメ化される。同プロジェクトでは「屍者の帝国」が2日に公開され、「ハーモニー」が12月4日に公開予定で、「虐殺器官」を含めて3カ月連続の公開を予定していた。「ハーモニー」は11月13日に前倒しして公開されることになった。

 「虐殺器官」は米国軍で暗殺任務を行う精鋭部隊特殊検索群i分遣隊に属するエリート、クラヴィス・シェパード大尉が“虐殺の王”とも呼ばれるジョン・ポールの秘密を探る中、人を狂わす“虐殺器官”の存在を知る……というストーリー。

 マングローブは2002年に設立。アニメ「サムライチャンプルー」「神のみぞ知るセカイ」「ギャングスタ」などを送り出したことで知られる。9月29日までに営業を停止し、東京地裁へ破産の申請準備に入った。民間の信用調査会社の帝国データバンクによると、負債総額は約3億5000万円以上。近年資金繰りに苦しんでいたのが響いたという。

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