女優の沢口靖子さんが2日、放送16周年となる連続ドラマ「科捜研の女」に主演し、「京都府警のイメージアップに大きく貢献した」として府警から感謝状を受けた。同日、京都府警本部を訪れ、坂井孝行本部長から感謝状を受け取った沢口さんは「おそれ多いことです。私自身も大好きな、この『科捜研の女』という作品が、このような形で表彰していただけて本当にうれしく思っております」と喜んだ。
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「科捜研の女」は、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口さん)を中心に、ひと癖もふた癖もある研究員たちが専門技術を駆使して事件の真相解明に挑む姿を描くミステリーで、1999年の放送開始から14シリーズが制作され、現行の連続ドラマの中で最長の歴史を誇る人気シリーズ。15日からは第15弾となる新作が放送される。
京都府警は、ドラマが「府警が目指す『力強く頼りがいのある警察』を表現して、府民の信頼確保に貢献した」と評価。ドラマの放送を機に必要性が検討され、実用化された科学捜査技術もあるといい、間接的ながら「京都府警察の科学捜査力の高度化に貢献した」とも認められた。さらに、ドラマのスタート時には府警科捜研に一人もいなかった女性研究員が現在は6人になるなど、刑事部門における女性職員の活躍の拡大に貢献したことも評価された。
マリコのイメージカラーである赤のニットに黒のパンツスーツ姿で府警本部を初訪問した沢口さんは「いつもドラマの中で『京都府警科捜研の榊です』と自己紹介していますので、実際に府警職員の方々とお会いして身近に感じるところがありました」と笑い、「『科捜研の女』の魅力は、科学を手掛かりに事件の謎が解き明かされ、その先に人間の弱さ、愚かしさ、愛おしさが浮かんでくるというストーリー。第15シーズンでもその部分は盛り込んでありますので、皆さまに魅力あふれる作品を楽しんでいただけるよう頑張って作っていきたい」と語った。
新シリーズではマリコの“最強の敵”として、池上季実子さんが演じる府警本部組織犯罪対策第3課(通称・組対<ソタイ>3課)の刑事・落合佐妃子(さきこ)が登場。内藤剛志さんや若村麻由美さん、風間トオルさんらおなじみのメンバーも出演する。ドラマは毎週木曜午後8時から、来年3月までの2クールにわたって放送。15日の初回は2時間スペシャルとなる。
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