マクロス:新作「デルタ」の歌姫は5人組グループ 18歳の新人を抜てき

「マクロス」シリーズの新作「マクロスデルタ」のイメージビジュアル
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「マクロス」シリーズの新作「マクロスデルタ」のイメージビジュアル

 人気テレビアニメ「マクロス」シリーズの最新作「マクロスΔ(デルタ)」の制作発表会が28日、東京都内で開かれ、総監督の河森正治さんらが登場。ストーリー、キャラクターなどが初公開され、物語の鍵を握る歌姫役の声優と歌を、約8000人からオーディションで選ばれた愛知県出身の鈴木みのりさん(18)が担当することが発表された。また、少女たちによる戦術音楽ユニット「ワルキューレ」と呼ばれる5人組が結成される。同シリーズのアニメでは歌姫のグループは初めて。全員が歌唱するが、誰が主役になるかは未定という。

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 メンバーの一人、元気でパワフルな少女「フレイア・ヴィオン」を演じる鈴木さんは、声優や歌手の活動は未経験といい「オーディションでは(マクロスFの)ランカ・リーの『ホシキラ』を歌いました。小学生のころから大好きなマクロスに関わることができてうれしいです。負けないように元気に笑顔でがんばりたいです」と、意気込んだ。

 鈴木さんの決定理由に河森さんは「鈴木さんは前向きでアクティブ。歌と演技の両方を満たす人は限られていたが、与えたオーダーに対して、勘が良く、反応も良かった」と話していた。
 
 アニメ「マクロス」シリーズは、可変戦闘機「バルキリー」のアクションシーン、同作のキーとなる歌、主人公とヒロインらの三角関係をテーマにしたストーリーが人気を集め、第1弾のアニメ「超時空要塞マクロス」(1982~83年)が放送された以降、「マクロス7」(94~95年)、「マクロスF」(2008年)などの続編や、OVA作品が多数制作されている。

 マクロスデルタは、「マクロスF」の8年後にあたる西暦2067年の銀河の辺境の惑星が舞台。凶暴化した「ヴァールシンドローム」を鎮静化するため、5人組の少女たちによる戦術音楽ユニット「ワルキューレ」と、「バルキリー部隊」が共同作戦を遂行するため結成された。一方「風の王国」の「空中騎士団」とよばれる謎のバルキリー部隊が動き始め……というストーリー。新作では、複数の三角関係が発生する可能性があるという。この日の発表会では新型バルキリーも初お目見えし、バルキリー部隊が運用する「VF-31 ジークフリード」、空中騎士団が駆る機体「Sv-262ドラケン3」が公開された。

 アニメのメーンスタッフには、河森総監督のほか、安田賢司監督、構成・脚本を根元歳三さん、キャラクターデザインをまじろさん、進藤優さん、ビジュアルアーティストに天神英貴さん、アニメーション制作はサテライトが担当する。

 放送時期や放送局は未定だが、第1話を“ほぼ”見られる「先取りスペシャル」が12月31日午後6時からTOKYO MXとBS11で放送。また、同月29日の同時刻には、前作の劇場版アニメ「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」、同月30日には「劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~」も放送される。

 ◇スタッフは以下の通り。(敬称略)

 原作:河森正治・スタジオぬえ▽総監督:河森正治▽監督:安田賢司▽シリーズ構成・脚本:根元歳三▽キャラクター原案:実田千聖(CAPCOM)▽キャラクターデザイン:まじろ/進藤優▽マクロスビジュアルアーティスト:天神英貴▽色彩設計:林可奈子▽美術監督:池田繁美(アトリエ・ムサ) 丸山由紀子(アトリエ・ムサ)▽世界観デザイン:ロマン・トマ▽美術設定:ニエム・ヴィンセント▽バルキリーデザイン:河森正治▽メカニックデザイン:ブリュネ・スタニスラス▽撮影監督:岩崎敦(T2studio)▽CGディレクター:森野浩典▽CGスーパーバイザー:加島裕幸(unknownCASE)▽CGアニメーションディレクター:崎山敦嗣(unknownCASE)▽編集:坪根健太郎(REAL-T)▽音楽制作:フライングドッグ▽音響監督:三間雅文▽アニメーション制作:サテライト

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