ライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」(略称・このすば、角川スニーカー文庫)の売り上げが、テレビアニメ化(1月から放送中)に伴い3倍に伸びていることが明らかになった。マンガやライトノベルのアニメ化は、放送作品の増加に伴い売れる作品と売れない作品の“二極化”が進む厳しい状況だが、発行元のKADOKAWAは「今期のラノベのアニメ化作品の中では一番の売れ行き。ツイッターでも好意的なコメントが多く、大変ありがたい」と話している。
ウナギノボリ
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売り上げは、2015年5月のアニメ化発表前は既刊(当時)8巻までで40万部と、1巻当たり5万部だったが、発表とともに売り上げが伸び、放送開始直前の12月には既刊(同)10巻までで100万部と1巻当たり10万部に倍増。現在、既刊(同)11巻までで150万部と1巻当たり13万6000部にまで急増している。
スニーカー文庫編集長の森丘めぐみさんは「初めて読んだときの印象は、現代版『スレイヤーズ』でした。世界観や設定、構成やキャラクター描写、コメディー部分などが全体に秀でていました」と振り返りながら、「(お色気を前面に出す)最近の主流から外れた作品で、そのため読者には新鮮に見えたと思います」と話している。
「この素晴らしい世界に祝福を!」は、暁なつめさん作、三嶋くろねさんイラストのライトノベルが原作。ゲーム好きで引きこもりの少年が異世界に飛ばされてしまい、ファンタジーRPGのような異世界で安定した生活を得ようと奮闘するが、能力は高いのに“残念”な仲間とパーティーを組んで振り回される姿をコミカルに描いている。
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