とと姉ちゃん:早くも“ととロス”か!? 再登場求む声も西島秀俊は「1週間で死ぬのもいいと思う」

「とと姉ちゃん」で小橋竹蔵を演じた西島秀俊さん
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「とと姉ちゃん」で小橋竹蔵を演じた西島秀俊さん

 女優の高畑充希さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の8日の放送で、俳優の西島秀俊さんが演じるヒロイン・小橋常子(高畑さん)の父・竹蔵の最期が描かれた。娘たちに“とと”と呼ばれ愛された竹蔵の死は、ネットでは「早すぎる死」「再出演の予定はないのか?」などという声も上がっている。また、放送直後のNHKの朝の情報番組「あさイチ」で有働由美子アナウンサーがととの死に涙したことが話題になるなど、早くも“ととロス”のファンを生み出しているようだが、NHKによると西島さんの出演は第1週「常子、父と約束する」のみで、再登場の予定はないという。

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 ◇高畑充希も再登場を熱望

 第1週は子役の出演がメインだったため、西島さんとの共演がなかったという主演の高畑さんは、3月の第1週の試写会で「(西島さんが)すてきでした。一緒のシーンを撮りたくて、脚本の西田(征史)さんに頼んだけれど無理と言われた……」と再登場を熱望。一方で、西島さんはインタビューで「本当はもっともっと子供たちと演技がしたいというのが正直なことろ。残念ではありますが、死なないと話が始らない役なので、1週間で死ぬのもいいと思います」とコメントしている。

 「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」の創業者である大橋鎮子、花森安治らの軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が静岡から上京し、女性向けの雑誌を創刊。雑誌は、花山伊佐次(はなやま・いさじ)の助けを借りながら、高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。初回が4日に放送され、平均視聴率は22.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、あさが来た」の初回平均視聴率21.2%(同)を上回る好発進となったことも話題を呼んだ。

 ◇竹蔵は土のような存在

 竹蔵は染料会社で働き、子供たちから“とと”と呼ばれ愛されていたが突然、結核に倒れてしまう。第1週の見どころの一つが、家族思いの父・竹蔵を演じる西島さんの熱演だった。家族との時間を大切にしようとする竹蔵だったが、自分の死期を悟り、家族への思いを常子に託そうとする。西島さんは、竹蔵について「『とと姉ちゃん』とは、まさに“とと(竹蔵)”から子供たちがバトンを受け取って、それぞれ才能を開花していくストーリーだと僕は思っている。竹蔵はその土壌というか、種が埋められる土のような存在」と説明する。

 また「家族の雰囲気もよかったですし、現場全体が家族みたいになっていたので、できることなら幽霊でもいいので、また出してほしいんですけれど……」と本音をのぞかせつつも、「本当に丸眼鏡をかけた、ちょっとぼんやりとした人なので、そういう抜けたお父さんを温かく見守ってほしいというのが個人的な思いです」とも語る。

 “とと”からバトンを引き継いだ常子らの成長、今後の活躍に期待だ。「とと姉ちゃん」はNHK総合で月~金曜午前8時ほかで放送。全156回を予定。

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