鋼の錬金術師:山田涼介主演で2017年冬に実写映画化 オール日本人キャストで本田翼やディーン・フジオカら出演

実写映画化される「鋼の錬金術師」の(左上から時計回りに)主人公のエドワード・エルリック、ヒロイン役の本田翼さん、ラスト役の松雪泰子さん、マスタング大佐役のディーン・フジオカさん (C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会
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実写映画化される「鋼の錬金術師」の(左上から時計回りに)主人公のエドワード・エルリック、ヒロイン役の本田翼さん、ラスト役の松雪泰子さん、マスタング大佐役のディーン・フジオカさん (C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会

 荒川弘さんの人気マンガ「鋼の錬金術師」が「Hey!Say!JUMP」の山田涼介さん主演で2017年に実写映画化されることが24日、明らかになった。山田さんは主人公の“鋼の錬金術師”エドワード・エルリック役を演じ、ヒロインのウィンリィ役で本田翼さん、マスタング大佐役でディーン・フジオカさんが出演し、「ピンポン」(02年)の曽利文彦監督がメガホンをとる。ストーリーは原作に沿った形になる予定。

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 山田さんは「原作が好きだからこそ、どんな作品になるのか疑問と想像が膨らみ、自分がこのプレッシャーに勝てるのか?という気持ちもありました」としつつ、「原作ファンの方にはもちろん、原作を知らない方にも、この作品のすごさをスタッフ・キャスト一同で作り上げていけたらと、体を鍛え、役への理解を深めることで、今は決意が固まりました」と意気込みを語っている。

 「鋼の錬金術師」は、荒川さんが01~10年に「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載された人気マンガ。錬金術が科学のように発達した世界で、禁じられた「人体錬成」に挑んで失敗し、体を奪われたエドとアルの兄弟が、失った体を取り戻すために軍事国家の手先となり、「賢者の石」を探す旅に出る……というストーリー。コミックスは全27巻で世界21カ国で発売されており、シリーズ累計部数は全世界で7000万部を超えている。03年にMBS・TBS系でアニメ化されて人気を博し、劇場版アニメも製作され、09年4月~10年7月に新シリーズのアニメが放送された。

 実写映画ではキャストは全員日本人を起用。国家錬金術士のエドを山田さん、エドと幼なじみの機械鎧(オートメイル)技師・ウィンリィ・ロックベルを本田さん、軍の士官で“焔の錬金術士”と呼ばれるロイ・マスタング大佐をフジオカさんが演じるほか、ホムンクルス(人造人間)のラストは松雪泰子さん、エンヴィーは本郷奏多さん、グラトニーは内山信二さんが担当し、ラストらと共謀するコーネロ教主は石丸謙二郎さんが演じる。エドの弟で魂が鎧(よろい)に定着してしまったアルフォンス・エルリックの表現方法は明かされておらず、曽利監督は「ファンが十分満足できるものができると思う。アルフォンスに自信があるから映画化に踏み切った」とコメントしている。

 また、ハクロ将軍を小日向文世さん、リザ・ホークアイ中尉を蓮佛美沙子さん、マリア・ロス少尉を夏菜さん、マース・ヒューズ中佐を佐藤隆太さん、マース中佐の妻を原田夏希さん、国家錬金術師のショウ・タッカーを大泉洋さんが演じる。主人公の年齢は20歳前後と、原作よりやや高めの設定となる予定。

 撮影は約3カ月を予定しており、6月上旬から約1カ月にわたってイタリアで行われ、その後日本で行われる。“錬金術”を駆使したアクションシーンなどでのCG映像について曽利監督は「昨今の映像技術で、今まで映像化不可能だったものがハリウッドだけでなく日本でも映像化できる時代に入ってきました。ハリウッドに肉薄する技術力で、素晴らしい作品を映像化したいと意気込んでいます」と自信をみせ、「(実写化は)自らが立ち上げた作品であり、特別な思い入れがあります。『鋼の錬金術師』の世界観やテーマ性、そして“生きていくことの真実”を描いた、この素晴らしいストーリーを幅広い世代にご覧いただけるよう、チーム一丸となって全力で取り組んでいきたいです」と意気込みを語っている。映画は前後編などではなく1作で完結するという。

 山田さんと初共演の本田さんは「プレッシャーがすごいです。原作ファン、そして私たちの世代にこそ見てほしいし、見たいと思わせる作品にできたらと思っています」とし、フジオカさんは「人気のマスタング大佐を演じさせていただくプレッシャーはありますが、原作ファンの皆さまの大きなご期待を背負えるようにまずは体をひとまわり大きく増量して、役作りに臨みたいと思います」とコメントしている。

 原作者の荒川さんは「いろいろなメディア展開をしてきた鋼の錬金術師ですが、なんと実写化! マンガでは豆粒ドチビのすぐキレる主人公なので、山田さんに演じていただくのは、なんだか申し訳ない気分です……!!(あ、ヒロインもすぐキレますね。すみません……) 曽利監督はマンガ表現とリアル部分をつなぐCGを上手に使われる方なので、アニメやゲームとはまた違った表現を見せていただけそうで楽しみです!」と期待を寄せている。

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