女優の三倉茉奈さんが今年10月にスタートする芳根京子さん主演のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に出演することが16日、明らかになった。NHK大阪放送局での会見で発表された。三倉さんが演じるのは、主人公・坂東すみれの家族を疎開先で受け入れる、近江の坂東家の主・長太郎の息子の妻・静子役で、ヒロインのすみれをいじめるシーンもあるという。三倉さんは「ふたりっ子」(96年後期)、「だんだん」(08年後期)に続いて3度めの朝ドラ出演となる。
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三倉さん演じる静子が、芳根さん演じるすみれを“ビンタ”するシーンもあるといい、「ヒロインを……ビンタするのは気持ちよかったです」と三倉さんが冗談めかしてコメントすると、芳根さんは「そんな痛くなくって、やさしく愛のムチ的な。ぜんぜん痛くなく、大丈夫でした」と笑顔で語った。
三倉さんは「以前ヒロインをさせていただいたときに思ったのは、周りの共演者、スタッフのみなさんにもり立ててもらって頑張れた、というのがあります。今回は朝ドラを盛り上げる一人として、少しでもお役に立てたらなと思います」と意気込みを語った。また、いじめる役については「『ごちそうさん』のキムラ緑子さんは意識しました。まねするわけではないですけれど、すてきだったなあと思いつつ、私なりの静子という役を演じられたら」と笑顔で語った。
会見には芳根さん、ヒロインの父役の生瀬勝久さん、姉役の蓮佛美沙子さん、祖母役の中村玉緒さんも出席したほか、三倉さん、新たに生瀬さん演じる坂東五十八の兄・長太郎役で出演が発表された本田博太郎さん、長太郎の妻・節子役で山村紅葉さんが出席。初の朝ドラ出演となる山村さんは「初めての(朝ドラ)出演で、夜のサスペンスのイメージがあるので、朝は呼んでいただけないかなと思っていたのでうれしゅうございます」と喜びを語った。長太郎を演じる本田さんは「毒気とユーモアとペーソスの心地いい風を吹かせたいと思っております」と意気込みを語った。
「べっぴんさん」は、95作目の朝ドラで、神戸市に本社を置く子供服のメーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子さんをモデルにしたヒロイン・すみれの物語。戦後の焼け跡の中、娘や女性のために、子供服作りにまい進するヒロインと家族の姿が描かれる。脚本はテレビドラマ「名前をなくした女神」「ファーストクラス」(ともにフジテレビ系)などを手がけ、フリーアナウンサーの羽鳥慎一さんの妻としても知られている脚本家の渡辺千穂さんが担当する。放送は、10月3日から17年4月1日まで、全151回を予定。
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