高畑裕太容疑者:母・高畑淳子が謝罪会見(5止) 芸能界復帰「してはいけないこと」

長男・高畑裕太容疑者の逮捕を受けて謝罪会見を開いた高畑淳子さん
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長男・高畑裕太容疑者の逮捕を受けて謝罪会見を開いた高畑淳子さん

 強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕された俳優の高畑裕太容疑者の母で女優の高畑淳子さんが26日、東京都内のホテルで謝罪会見を行った。高畑さんはストライプ入りの黒のパンツスーツ姿で立ったまま1時間以上、記者の質問に答えた。高畑さんの会見のおもな一問一答は以下の通り。

ウナギノボリ

 ――自身の仕事の立場として、親の立場としてどう考えている? 成人された男性の犯罪に対して親が出てくることだと思いますか。

 成人した男性ではありますが、私どもの仕事をさせていただいた状態が、22歳の男性がしたことですからと切り離せるような仕事の仕方ではなかったようにも思いますし、8月23日から家の前にもたくさんの方もいらしてますし、それも含めてこの場で報告しないと近隣の方々へのご迷惑もありますし、それは親が出てくる、出てくることではないのではないということですよね。

 ――親の立場でどうやって守っていく、どういう対応をしていこうと思っているか。

 そのことに関しては、次にやらなければならないことだと思っていますし、まずは皆さんにご報告ととにかくご迷惑をおかけしたことを、これから、これはもうずっと続くことですから、そのことを頭で整理して、そして最終的にどんなことがあってもどんなに……。申し訳ないことをしたとしても、私は親として最後まで、守るとかガードするとかではないですけど、親でいるということが最後に来ると思います。自分の中でよく整理できていないので、ちゃんと申し上げられないです。すみません。

 ――裕太容疑者は女性好きで危ういキャラクターも人気だったと思うが、それは素のままのキャラクター、誇張のないキャラクターか?

 そのように思っています。

 ――であれば、そのキャラクターが危うさがあるのであれば、そのまま活動を続けていくことに不安というか、何か起こるのではないかという危惧は母親としてなかったか。

 それは正直ないわけではございませんでした。そのままかというと、私どもはバラエティートークショーというものに携わらせていただいてましたので、お答えは違うかもしれませんが、そうですね、危惧はありましたですね。

 ――被害女性と会う機会があったとして、量刑にも影響すると思うが、示談にもっていきたいという思いは?

 それは、この場で申し上げることはできないことになってしまうと存じます。

 ――今年いっぱいは舞台、その後は分からないといっていたが、自身の身の振り方、活動自粛などはあるか?

 それは先ほども申し上げましたが、私の思いと、私を支えてくれるたくさんのスタッフにとっては、私個人で判断してはいけない要素もあります。すべてのことにおいて、彼らが邁進(まいしん)してくれてることもございますので、ここで自分の意見だけを申し上げることは適切ではないと思っておりますので、ご了承ください。

 ――まだ何も解決していない状態だが、いつか芸能界に戻してあげたいという気持ちはあるか。

 してはいけないことだと思っています。

 ――裕太容疑者、罪を償ってから、どのように生きていってほしいか。

 自分のやってしまったことをしっかり自覚し、把握していくことがスタートだと思っています。ご迷惑をかけてしまった方への事実、被害者とされる方へのどれだけの思いをさせてしまったかということを自分の心の中に植え付けることが、そこをちゃんと確認して、抱えることが一番だと思っています。

 ――その後は?

 まだそこまで考える余裕がございません。

 ――先ほど、死のうと思ったというようなことを言っていたということだが、それを聞いてどう感じたか?

 ……そんなことを思うならこんなことをしてはいけないんだと思いましたけれど。

 ――事件以来一睡もしていないという話もあるが、自身の体調は?

 ……大丈夫です。

 ――裕太容疑者の芸能界入りに尽力したと思うが。

 いえいえそれは……。

 ――今こうなって芸能界に入れて後悔はあるか?

 芸能界に入ったからということではないように思います。芸能界に入ったからこんなことをしたとつなげてはいけないことだと思っていますし、本当に一瞬ではありましたけれど、たくさんの方に可愛がっていただいて、お力添えをいただいておりましたことに、感謝を申し上げるしかありません。

 ――もっと売れるまで下積みをさせた方がよかったとか?

 それに関しては、私があと押ししたとかいうこと、皆さんが報道されてるようなことは一切ございません。ただ一緒に出るというときは拒否はしなかった。どんな方でも、親子でも子役さんでも共演することは、同じレールの上に立っているので、嫌だとか、そういうことはないですけど、私があと押ししたということは一切ないと思っています。ないです。

 ――裕太容疑者の問題で、彼がこの問題を今後、どのように受け入れていくべきだと考えるか。

 大変なことをしてしまったんだということを彼が自覚すべきだと思っています。ご迷惑をかけた方のことを、一日1万回思い出す。それくらい本当、どれだけ謝っても謝りきれないことをしたんだということを自分の頭の中で確認すべきだと思っています。ありがとうございました。

 ――群馬に行くとき、歯ブラシ持っていったか?

 息子の荷物の中に歯ブラシがあったかどうかですか。……知らないです。すみません、息子の荷物は……。

 ――裕太容疑者が仕事で迷惑をかけているというが、どれくらいの仕事量あったと把握しているか。「24時間テレビ」など、何件くらいあったのか?

 はい。(何件くらい?)10件以上だと思っております。

 ――損害賠償などに発展すると思うが、高畑さんの方で対応する予定は?

 それは本当に歯がゆいですが、どちらかといったら、お話できますが、そういうことも言ってはいけないんだろうとも思っていますが、気持ちとしては何をしてでもという気持ちではありますけども。
個人で思うことと私も会社の中の一人の人間として考えなければいけないこともあるので、ご容赦ください。

 ――現在、彼女(交際相手)はいたのか?

ちょっと私には分からないです。

 ――事件発覚後、どなたかから高畑さんには励ましの声は?

たくさんの方がご連絡をくださいました。

 ――共演者からも?

はい。ございました。

 ――高島礼子さんからは?

そういうことはこの場で申し上げてはいけないことだと思っております。

 ――次の面会はいつ予定?

 先ほども申しましたとおり、平日、一日一組の3人ということですので、まずはご迷惑をおかけしたお仕事関係の含めて、会社の関係の方に、3人一組をご優先して差し上げなければいけないと思いますし、私たちが心情的に会いたいという気持ちはあとにしなければいけないと思っておりますけど、予定はしておりません。

 ――姉のこと美さんとは何か話をしているか? 今後家族としてはどう対応していくかという話は?

 姉は、まずこの報道があったときに、まず大泣きをしていましたけれど、やはり泣いている場合ではない。まず謝る気持ちと、どうしていかなければいけないかということと、事実を冷静に見ていかなければいけないんだからと、2人いると、どちらかが泣いてどちらかがしっかりしないといけないということが交互に来ているんですが、今後のことの前に、今やらなければいけないことがあるんだから、そうだねと、お互いに気づきながら、家族だけになりますと、息子への気持ちが出てくるんですけど、それはいけないんだよと、またお互いに、それはもうダメなんだよというようなことを言い合っているという状況です。

 (司会が会見終了を告げる)

 本当に長時間、皆様ごめんなさい。ありがとうございました。あの、申し訳ありませんでした。長くお待たせして、長時間。本当に申し訳ございませんでした。失礼いたします。

 (深々と頭を下げ、退出)

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