約40年にわたる連載が終了する長寿マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の企画展「こち亀展 こちら中央区日本橋高島屋内派出所」の開幕式が14日、会場となる日本橋高島屋(東京都中央区)で行われ、原作者の秋本治さんが出席。17日発売のコミックス最終200巻で、最も発行巻数が多い単一マンガシリーズとしてギネス世界記録に認定されることを受け、この日は公式認定証授与式が行われ、秋本さんは「少年ジャンプで40年、描かせていただいて、このような形で見てくれるというのは、マンガにとってもうれしいことで、今後のマンガ家人生としてすごく元気が出る。本日は誠にありがとうございました」と感慨深げに語った。
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開幕式には、上演中の舞台版に主人公の両津勘吉役で出演するタレントのラサール石井さんと、アイドルグループ「乃木坂46」の生駒里奈さんも登場。石井さんは「みんな舞台版よろしくな! たとえ連載が終了しても両津勘吉、こち亀は永久に不滅です!」と力強く宣言した。
「こち亀」は、東京の下町を舞台に、並外れた体力を持ち、人情味あふれる警察官・両津勘吉が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガ。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1976年から一度も休載せずに連載され、17日発売の同誌42号で最終回を迎える。
コミックスは199巻までで累計発行約1億5000万部を誇っており、コミックス200巻が最終巻となる。テレビアニメシリーズが1996~2004年に放送されたほか、人気グループ「SMAP」の香取慎吾さん主演でドラマ化、実写映画化もされた。舞台版はテレビアニメ版で両津の声優を務めた石井さんが主演を務め、脚本、演出も担当し、19日までAiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都渋谷区)で上演され、23~25日にサンケイホールブリーゼ(大阪市北区)でも上演される。
「こち亀展」は、連載40周年とコミックス200巻を記念した企画展で、秋本さん監修のもと3万枚を超える中から厳選された原画、作品世界や秋本さんの多彩なアイデアを体感できる展示物、映像などに加え、同展のため描き下ろされた週刊少年ジャンプやコミックスに掲載されていない「特別な1話」も公開される。26日まで。
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