東京国際映画祭:細田守監督「アニメの未来に向けて考えていけたら」 特集上映に意欲

東京国際映画祭のラインアップ会見に登場した細田守監督
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東京国際映画祭のラインアップ会見に登場した細田守監督

 10月25日~11月3日に六本木ヒルズ(東京都港区)を中心に都内各所で開催されるアジア最大級の映画の祭典「第29回東京国際映画祭」の上映作品のラインアップが26日、明らかになった。同日、虎の門ヒルズ(東京都港区)で開かれた会見で発表された。会見には、コンペティション部門に出品の「アズミ・ハルコは行方不明」の松居大悟監督、主演の蒼井優さん、同じくコンペティション部門に出品の「雪女」に主演する青木崇高さん、アニメーション特集「映画監督 細田守の世界」の細田守監督が出席した。

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 昨年公開の「バケモノの子」が国内で459万人を動員、興行収入58億5000万円を記録した細田監督は自身の作品が特集上映されることについて「このようにまとまって上映される機会は初めてで光栄だと思っている。自分でなかなか過去の作品は見返さないけれど、見に来てくださる人たちと振り返りながら未来に向けて話し合って考えていけたらいいなと考えております」と意欲を語った。細田監督の特集では是枝裕和監督やディズニー/ピクサーの「トイ・ストーリー3」で色彩・照明監督担当した堤大介さんら多彩なゲストが登場する。

 また、ラインアップとともに今回のフェスティバル・ミューズに女優の黒木華さんが就任したことも発表された。

 今年の東京国際映画祭は、オープニング作品にはメリル・ストリープさんがソプラノ歌手を夢見る女性を演じ、その夢を支える夫役をヒュー・グラントさんが演じる「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(スティーブン・フリアーズ監督)、クロージング作品は松山ケンイチさんが伝説の棋士、村山聖を演じた「聖(さとし)の青春」(森義隆監督)が上映される。japan Now部門は「監督特集 岩井俊二」。 ストリープさんとグラントさんの来日も発表されている。

 また、歌舞伎俳優、尾上菊之助さんによる女方舞踊&弁士・生演奏付き上映なども行われる「歌舞伎座スペシャルナイト」や行定勲監督(日本)、ブリランテ・メンドーサ監督(フィリピン)、ソト・クォーリーカー監督(カンボジア)が一つのテーマの元にオムニバス映画を共同製作する「アジア・オムニバス映画製作シリーズ 『アジア三面鏡』」、青少年を対象・テーマとした新部門ユース部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)を設立、アニメイベント「TIFFアニ!!」 in 東京国際フォーラム、六本木ヒルズアリーナでの野外上映「東京国際映画祭 Cinema Arena」なども実施される。映画祭全体の上映作品は203作品に上る。

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