映画コメンテーターの有村混さんが、DMM.comの会員制オンラインサロンサービス「DMMラウンジ」に開設しているラウンジ「有村昆のバカデミーシネマラボ」の企画「本音で映画サミット」を開催。映画パーソナリティーの伊藤さとりさんら映画のプロたちと「シン・ゴジラ」「君の名は。」などのヒット作、話題作を批評した。
ウナギノボリ
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「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)については、有村さんは「大人たちが本気で大人のために作ったゴジラ。庵野さんに“エヴァテイスト”で自由に料理してもらったのがうまくいった」と絶賛。伊藤さんも「最初見たときはのまれてた。2度目ですごい、3度目に応援上映で見たら楽しかった」と感想を語った。
「本音で映画サミット」には、ほかに年間200本の映画を見るお笑いコンビ「飛石連休」の藤井ペイジさん、映画「ライブテープ」やドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」などの松江哲明監督、 映画ライターのよしひろまさみちさんが参加。「シン・ゴジラ」「君の名は。」「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」「世界一嫌いなあなたに」「白い帽子の女」をテーマに、歯に衣着せぬ本音トークを展開した。
「シン・ゴジラ」編で、有村さんは「これまでも最初のゴジラはよかったんだけど、だんだん「◎◎対ゴジラ」のように子供向けになってしまった」と語りながら、今作は「庵野さんにエヴァテイストで自由に料理してもらったのがうまくいった」と評価。伊藤さんも「エヴァファンが『あれはエヴァのあれだよね』と勝手に想像して楽しんでいた」と話すと、有村さんも「(惣流・)アスカ・ラングレーもいるしね」と盛り上がった。
松江さんは「『マッド・マックス』に近い。説明しすぎないで、分からないところもあえて(説明しないで)いいという作り。字幕やセリフも読み切れなくていい。それでもう1回見たくなる。作り手の方が観客より上で、久々に作り手が観客に付いてこいという映画」と分析。藤井さんは「ゴジラの映画を見ていて、初めて怖いと思った」と衝撃を振り返った。
一方、よしひろさんは「東日本大震災を経てのあの映画だから、既視感もあるし、のめり込むと思った。批判的なことを言うとたたかれる風潮がすごく気持ち悪かった」といい、「海外のファンには、ゴジラのアクションシーンとしてはいままで一番といわれたが、字幕がひどい。日本人でもついて行けないセリフを字幕にして、省略もしているので分からないんじゃないか」と指摘した。
日本映画では珍しく実写の撮影前にシミュレーション用のCGを制作しておく「プリビズ(プリビジュアライゼーション)」を採用していることについて、よしひろさんは「これからのスタンダードに絶対なるということでやった。ようやく映像的な技術が日本映画も追いつく」と高く評価し、松江さんも「特撮部分だけでなく、全編でプリビズでやっているので、全体がコントロールされている」と語った。
「本音で映画サミット」の完全版は「有村昆のバカデミーシネマラボ」で公開している。有料で会員登録が必要。
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