テレビアニメ「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」などで知られる湯浅政明監督が手がけた劇場版アニメ「夜明け告げるルーのうた」が、フランスで行われた映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編部門で、グランプリにあたるクリスタル賞を受賞したことが18日、明らかになった。日本の作品が同映画祭のグランプリを獲得するのは、1995年の「平成狸合戦ぽんぽこ」(高畑勲監督)以来、約22年ぶりの快挙となった。湯浅監督は「スタッフキャストの皆さまおめでとう!! 応援してくださった方々もありがとうございます。良かった!」とコメントを寄せている。
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「夜明け告げるルーのうた」は、湯浅監督が手がける初めての完全オリジナルの劇場版アニメで、寂れた漁港の町・日無町に住む中学生のカイが、人魚のルーと出会い、交流を深めることで次第に心を開いていく……というストーリー。「午前3時の無法地帯」などのマンガ家のねむようこさんがキャラクター原案、「ガールズ&パンツァー 劇場版」などの吉田玲子さんが脚本を担当。女優の谷花音さんがルー、俳優の下田翔大さんがカイを演じた。
アヌシー国際アニメーション映画祭は4大アニメーション映画祭の一つ。カンヌ映画祭からアニメ部門が独立し、1960年に設立。世界最大にして、最も歴史の古いアニメーション映画祭として知られている。2007年に「時をかける少女」(細田守監督)が特別賞を、11年に「カラフル」(原恵一監督)が特別賞と観客賞、15年に「百日紅~Miss HOKUSAI~」(原監督)が審査員賞を受賞している。
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