俳優の妻夫木聡さん(29)と松山ケンイチさん(25)が11年公開予定の映画「マイ・バック・ページ」でダブル主演することが13日、明らかになった。2人は初共演で、妻夫木さんは「現場で松山君とともに僕らの『時代』を描ければと考えています」とコメントしている。
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映画は、「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」の元記者の川本三郎さんがジャーナリスト時代に取材した事件をつづったノンフィクションを基に「リンダ リンダ リンダ」「色即ぜねれいしょん」などの脚本家・向井康介さんが約3年かけて再構築し、社会派エンターテインメントに仕上げた。60年代後半に、理想に燃えながら新聞社発行の週刊誌編集部で働く記者・沢田(妻夫木さん)が、先輩記者・中平とともに梅山と名乗る男(松山さん)から接触を受ける。「銃を奪取し、武器をそろえて、われわれは4月に行動を起こす」という男に疑念を感じながらも、沢田は不思議な親近感と同時代感を覚える……という物語。08年に「天然コケッコー」で毎日映画コンクール日本映画優秀賞を受賞した山下敦弘監督が映画化を熱望し、3年半ぶりにメガホンをとる。
政治活動をする「赤邦軍」のリーダーを演じる松山さんは「とても特異、異質な役なので演じるのがとても楽しみです。観客の皆さんを楽しませる演技ができればと思っています」と意欲を語り、「山下監督や妻夫木さん、スタッフ、キャストの皆さんと必ず最高の作品を作ります」とコメント。妻夫木さんは「念願の山下組」と山下監督との映画製作を喜んでいるようで、「『どこにもない何か』に自分の存在価値を求めようとした時代。ただ通り過ぎていく今のこの時代に、少しでも足跡が残せたらいいなと思っています」と話している。
山下監督は、妻夫木さんの魅力を「常に地に足が着き、等身大の僕らの目線で共感できる人間を演じ切るところ」、松山さんの魅力を「その特異な存在感で見ているこちら側を別の世界へ連れて行ってくれるところ」と話し、「この正反対の2人がどんな芝居でぶつかるのか監督という立場でありながら楽しみでしょうがない」とコメント。さらに、「妻夫木聡演じる若いジャーナリストの挫折を通して日本という国自体がまだ若かった熱気や空気を描けたらと考えている」と話した。
原作者の川本さんは、映画化について「あの時代に生まれていなかった監督の山下敦弘さんと脚本の向井康介さんが私の挫折の物語に興味を持ってくれた。若い人たちがあのころの青春をどうとらえるのか。暗い過去とまた向き合うことになる。身が引き締まる思いがする」とコメントしている。
同作は16日にクランクインし、7月上旬にクランクアップ予定。忽那汐里さん、石橋杏奈さん、中村蒼さん、あがた森魚さん、長塚圭史さん、三浦友和さんも出演する。(毎日新聞デジタル)
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