木村佳乃:「毎日頭痛が…」松たか子は「感無量」 映画「告白」舞台あいさつ

 09年度の本屋大賞を受賞した湊かなえさんの小説を、女優の松たか子さん主演で映画化した「告白」(中島哲也監督)の完成披露試写会が19日あり、松さんや岡田将生さん、木村佳乃さん、原作者の湊さんらが舞台あいさつを行った。木村さんは「本当に内容的には大変な撮影で、特に私の役は犯人の母親役ですが、本当に難しい役でした。自分で言うのもなんですが、明るくてからっとした性格の私が、さすがに毎日頭痛がしたり、胸が苦しかったり。そういう状況に追い込まれての撮影でした」と振り返った。

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 「告白」は、中学教師・森口悠子(松さん)が、自分の娘は教え子に殺されたと生徒を告発する物語。熱血すぎる新人教師役を岡田将生さん、過保護な犯人の母役を木村佳乃さんが演じる。

 松さんは「完成に至るまでいろんなことがあった。私たちがそれぞれの力をだして乗り越えて完成を迎えた作品なので、こうやってみなさんの前にお届けできる日が来たっていうのは感無量です。今生きているみなさんが見なければいけない現実だと思います。最後まで楽しんで、とは言いづらい作品ですが……でも、楽しんでください」と呼びかけた。木村さんは「(監督から)とにかく今回は叫んでくれと言われて、本当によく叫んでいたので、声もガラガラになりました」と苦労を語っていた。

 岡田さんは「撮影中はどんな作品になるんだろうとずっと思っていたんですが、いざ完成した作品を見たら、すごい作品になってるなあと思った。早くみなさんにも見てもらいたい」と自信を見せた。中島監督は「出ている人の好感度が下がるみたいな、そんな映画だと思うんですけど、本当に勇気のある俳優さんたちに支えられて完成させることができました。決して明るくもないし楽しい気持ちになれる映画ではありませんけど、見終わっていろんな思いが心の中に浮かんできて、それをみんなで話し合ってくれれば、この映画を作った意味があるなと思います」と語りかけていた。

 映画は6月5日から全国東宝系でロードショー公開予定。(毎日新聞デジタル)

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