24時間テレビ:広末涼子と長瀬智也が夫婦役で初共演 スペシャルドラマ「みぽりんのえくぼ」

24時間テレビのスペシャルドラマの原作となった「みぽりんのえくぼ」(岡田典子・文 岡田美穂・絵 文芸社刊)
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24時間テレビのスペシャルドラマの原作となった「みぽりんのえくぼ」(岡田典子・文 岡田美穂・絵 文芸社刊)

 日本テレビの「24時間テレビ33」(8月28~29日放送)で放送されるスペシャルドラマが、脳腫瘍(しゅよう)のため13歳で命を散らした少女と家族の闘病録「みぽりんのえくぼ」(28日夜放送)に決まり、女優の広末涼子さんとTOKIOの長瀬智也さんが夫婦役で初共演することが4日、明らかになった。長瀬さんは「本(台本)読みで泣くことなんてあまりないけれど、その段階でみんなが泣いていて、僕も泣いてしまいました」と撮影の様子を語っている。

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 幼児期に白血病にかかり、中学生で悪性脳腫瘍に襲われてしまった愛娘「みぽりん」こと岡田美穂さんの闘病生活を、母の典子さんが美穂さんの絵手紙を交えて記録した同名書籍(文芸社)が原作。中学1年生の岡崎美穂(木村真那月さん)は、入学式当日に突然の頭痛に襲われる。検査の結果、美穂は、悪性脳腫瘍に侵されていることが判明する。絶望に打ちひしがれる母・理子(広末さん)と父・照生(長瀬さん)だったが、美穂は、照生からプレゼントされた絵手紙セットで、病院のベッドで毎日絵を描き、やがて周囲から注目を集めるようになるのだが……というストーリー。美穂の看病に付きっきりになる母の姿に寂しさを募らせる姉の美波を福田麻由子さん、美穂の主治医として理子と美穂を支え続ける主治医の石田夏音を田中美佐子さんがそれぞれ演じる。

 自身も1児の母である広末さんは「自分が病気になるような役ですら、心身ともに負担が大きかったのに、子供ならもっとだなと思って一瞬ためらってしまいました」と語ったが、「でも自分が母親だったら泣いている場合じゃないな!と。子供の前では泣き顔は絶対に見せないで、いろんな気持ちを吐露できる場所が家族であり、そんな『キズナ』や『あたたかさ』をこの本は伝えてくれるに違いない!って思ったときに頑張ってみようと思いました」と話す。長瀬さんは、本格的なお父さん役に「最初はセットに立ってるだけで恥ずかしかった」というが、「お母さん役の広末さんをはじめ、家族の皆がお父さん役に導いてくれたというかハマってきてしまいました」と手ごたえを感じているようだ。

 広末さんは「24時間テレビのドラマというと、悲しくて見るのに勇気がいりますが、このドラマはただただ悲しいというだけでなく、家族の温かさ、笑顔をたくさんくれるドラマなので見てください!」と語り、長瀬さんも「ありきたりなありがとうってなかなか見つけられないけれど、家族との出会いがどれだけ大きな奇跡だったかと思いました。僕自身もみぽりんが家族に与えたメッセージの大きさを痛感したので、普段の生活ではわからないことを感じられるドラマだと思います」と意気込んでいる。(毎日新聞デジタル)

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