JIN~仁~:賛否両論の最終回「そもそもあそこで終わらすつもりだった」 プロデューサー説明

「第47回ギャラクシー賞」の贈賞式に出席した石丸彰彦プロデューサー
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「第47回ギャラクシー賞」の贈賞式に出席した石丸彰彦プロデューサー

 人気を集めながら多くの謎を残したまま終了し賛否両論を巻き起こしたドラマ「JIN~仁~」(TBS系)について番組プロデューサーの石丸彰彦さんは、「私が会社に提出した企画書では、あそこで終わってます。そもそもあそこで終わらすつもりだったので、何の計算もなくあそこで終わらせていただきました」と説明した。同ドラマは第47回ギャラクシー賞に入賞し、石丸さんは3日、東京都内であった贈呈式であいさつに立った。

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 ドラマ「JIN~仁~」は、「スーパージャンプ」(集英社)で連載中の医療マンガが原作。大学病院の脳外科医だった南方仁(大沢たかおさん)が、幕末の江戸時代にタイムスリップしてしまい、満足な医療器具や薬もない状態で人々の命を救う中、坂本龍馬(内野聖陽さん)や勝海舟(小日向文世さん)ら幕末の英雄と知り合い、歴史の渦の中に巻き込まれていく……という物語。ドラマ中では、仁がなぜ過去にタイムスリップしたかなど、その原因について憶測を呼ぶ場面が幾度も登場したが、結局多くの謎が解決されないまま終了。視聴者からは「これで終わりのはずがない」と続編を要望する声も出ていた。

 こうした終わり方は同賞の審査でも賛否両論を呼んだという。石丸さんは最終回のラストカットについては、「賛否があってブーム、流行が生まれるのかなと心に刻んでおります」と話したが、続編などについての言及はなかった。

 「JIN−仁−」は、視聴者投票で選ばれる「第4回マイベストTV賞」とテレビ部門優秀賞に選ばれた。そのほかの優秀賞は、HTBスペシャルドラマ「ミエルヒ」(北海道テレビ放送)、「カミングアウトバラエティ!秘密のケンミンSHOW『2010年今年もよろしく友愛スペシャル』」(読売テレビ、ハウフルス)の計3作品が受賞。大賞はETV特集「死刑囚 永山則夫~獄中28年間の対話」(NHK)だった。(毎日新聞デジタル)

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