女優の松たか子さんが3日、主演映画「告白」(中島哲也監督)を題材にした品川女子学院(東京都品川区)の特別講座を参観。見るだけのはずだった松さんと中島監督も授業に巻き込まれ、女子高生と「復讐(ふくしゅう)」をテーマにした“激論”を交わした。
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「告白」は、09年の本屋大賞を受賞した湊かなえさんの小説で、累計200万部のベストセラーを映画化。中学教師・森口悠子(松さん)が、「自分の娘が教え子に殺された」と生徒を告発するという衝撃の物語。熱血すぎる新人教師役を岡田将生さん、過保護な犯人の母役を木村佳乃さんが演じている。
特別講座は、東京都初の民間人校長だった元杉並区立和田中校長の藤原和博さんを講師に、世の中について学習する体験型授業「よのなか科」の授業として行われた。講座では、生徒たちが作中で起こった事件を新聞記事風にまとめたり、少年事件を専門とする弁護士も参加した模擬裁判を行うなど2回の授業が開かれ、この日は3回目の授業として映画鑑賞と討論が行われた。
藤原さんから、「復讐したいと思ったことはあるか」「復讐とは何か」「私的な復讐はしても許されるのか」といった、過激で答えにくい質問が飛んだ。「映画の話の展開は本当の復讐になるのか」という問題では、松さんは「なる」と言い、中島監督は「ならない」と意見が真っ二つに分かれ、授業は盛り上がった。
中島監督は「脚本を書く前に見たかった。別の解釈が生まれたかもと思うと悔しい。有意義だし、素晴らしいと思います」と語り、「見終わった後、いろんな話ができる映画を作りたいと思ったので、今日いろんな意見が聞けたのは僕にとってうれしい。『あ、鋭い』と思う意見もありました。悔しいので、言いませんが」と話していた。
松さんは女子高生を前に、「キラキラした感じがちょっと恥ずかしいような懐かしいような」と照れていたが、特別講座について「やる前に見なくてよかった(笑い)。演じる前に見たら、考えてしまうところがあるかもしれない」と語った。「答えは一つじゃない。自分がそう思ったということは大きな自信になると思うんで、いっぱい考えて、いっぱい頭を使って、めちゃめちゃ頭のいい大人になってください!」と激励した。
映画は6月5日から全国東宝系でロードショー公開予定。(毎日新聞デジタル)
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