俳優の小栗旬さんが初監督した映画「シュアリー・サムデイ」の公開直前イベントが11日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行われた。イベントには小栗さんとメーンキャストの小出恵介さん、綾野剛さん、鈴木亮平さん、ムロツヨシさんが登場。劇中でのバンド「巧 With シュアリー・スターズ」として、トータス松本さんが手がけた主題歌「シュアリー・サムデイ」を初披露した。主人公の巧(たくみ)を演じる小出さんは「出る前泣きそうになっちゃいました。こんなにたくさんの人の前で歌うの初めてだったので、報われた気がしました」と感激しながら話し、綾野さん「このメンバーでライブができるのは最初で最後なんだなと、無性にさみしくなっちゃいました」と振り返った。
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4人は劇中の衣装で登場し、鈴木さんは「今日、役衣装でみんなに会ったら、昔の恋人に会った気がしておセンチになってしまったんです。この映画も何回見ても昔の恋人に会うように、いつまでもずっと心の中に残る作品になれば」と1年前の撮影を振り返り、感慨深げだった。4人と共にバンドのメンバーを演じる勝地涼さんは、ニューヨークでの舞台公演のため欠席した。
この日のイベントではライブのほか映画のメーキングも公開され、1200人の観客から大きな声援を受けた小栗さんは「笑ってほしいところで笑ってもらえてよかった」と満足げな表情で話し、「撮影の期間もあんまり長くなくて、過酷な状況だったんですけど、メーキングのシーンを見てもみんなの顔が生き生きしていてよかった。小出君演じる巧は中心人物なので、いつも決断を下す役。とにかくかっこよくやってくれって頼んでいました。綾野君には5秒で(女性を)落とせるように、いつもより3割増しにかっこよく、ムロ君にはいつもより若い芝居をしてほしいと頼みました」と、俳優たちへの演出について明かした。
舞台あいさつに参加した小西真奈美さんは「すごくかっこよかったです(4人が)円陣組んでいるときに入りたかったんですけど、緊張感がびしびし伝わってきて入れなかったです」と4人のライブについて話し、小栗さんは「小西さんは無理なこともやってくれる人。肝の据わった女優さんだなと思いました」と小西さんの演技を絶賛していた。
「シュアリー・サムデイ」は小栗さんが4年前に自ら書き上げたプロットを元に、「クローズZERO」シリーズの武藤将吾さんが脚本を担当した。「いつかきっと(シュアリー・サムデイ)」という思いを胸に、巧ら5人の高校生は、バンドを組みながら平凡な高校生活を送っていた。しかし、ある日冗談半分で爆破予告をし、1人が本物の爆薬を仕掛けたことで大爆発を起こしてしまう。事件をきっかけに、高校を中退した5人は数々の不幸に見舞われ、人生をやり直すための一発逆転を狙って最後の作戦を企てる……というアクション、サスペンスの要素を盛り込んだ青春ストーリー。17日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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